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塩化タングステン(IV)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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塩化タングステン(IV)
識別情報
CAS登録番号 13470-13-8
特性
化学式 Cl4W
モル質量 325.65 g mol−1
外観 黒色固体
密度 4.62 g・cm-3
融点

450 °C, 723 K, 842 °F

関連する物質
その他の陰イオン フッ化タングステン(IV)
関連物質 塩化タングステン(V)
塩化タングステン(VI)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

塩化タングステン(IV)(Tungsten(IV) chloride)は、化学式WCl4無機化合物である。反磁性の黒色固体である。塩化タングステンの1つである。

構造と合成

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通常は、塩化タングステン(VI)の還元により合成される。赤リンヘキサカルボニルタングステンガリウムスズアンチモン等、様々な還元剤が報告されているが、後者が最適であると報告されている[1]

ほとんどの二元ハロゲン化金属と同様、塩化タングステン(VI)も重合体である。各々が八面体型のタングステン原子の直鎖から構成される。各々のタングステン中心に6つの塩化物配位子が結合しており、4つは架橋配位子である。タングステン原子間の距離は、結合(2.688 A)と非結合(3.787 A)が交互に並んでいる。

反応

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ナトリウムと反応すると、W2Cl7誘導体が生成する[2]

2 WCl4 + 5 thf + 2 Na → [Na(thf)3][W2Cl7(thf)2] + NaCl

出典

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  1. ^ Zhou, Yibo; Kolesnichenko, Vladimir; Messerle, Louis (2014). “Crystalline and Amorphous Forms of Tungsten Tetrachloride”. Inorganic Syntheses: Volume 36. Inorganic Syntheses. 36. pp. 30-34. doi:10.1002/9781118744994.ch6. ISBN 9781118744994 
  2. ^ Broderick, Erin M.; Browne, Samuel C.; Johnson, Marc J. A. (2014). Dimolybdenum and Ditungsten Hexa(Alkoxides). Inorganic Syntheses. 36. pp. 95-102. doi:10.1002/9781118744994.ch18. ISBN 9781118744994