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1-デシン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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1-デシン
1-Decyne
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識別情報
CAS登録番号 764-93-2 チェック
PubChem 12997
ChemSpider 12456 チェック
UNII ULR28GD98Q
EC番号 212-132-8
特性
化学式 C10H18
モル質量 138.25 g mol−1
外観 無色ないしごく薄い黄色の液体
密度 0.767 g/cm3
融点

-44 °C, 229 K, -47 °F

沸点

174 °C, 447 K, 345 °F

屈折率 (nD) 1.426-1.428
危険性
安全データシート(外部リンク) External MSDS
GHSピクトグラム 可燃性腐食性物質急性毒性(低毒性)水生環境への有害性
GHSシグナルワード 危険(DANGER)
Hフレーズ H226, H315, H318, H335, H400, H410
Pフレーズ P210, P233, P240, P241, P242, P243, P261, P264, P271, P273, P280, P302+352, P303+361+353, P304+340
引火点 48 °C (118 °F; 321 K)
関連する物質
関連するアルキン オクチン
ノニン
ウンデシン
ドデシン
関連物質 デカン
1-デカノール
デセン
5-デシン
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

1-デシン: 1-Decyne)は、直鎖状の構造の末端に三重結合を有するアルキンの一種。化学式はC10H18。日本の消防法では危険物第4類 第二石油類に区分される[1]

大豆油

大豆油には「戻り臭」と呼ばれる、青臭さや豆臭さを感じさせる独特のオフフレーバーが生じることがある。大豆油から分離した戻り臭の成分を分析したところ71種の化合物を同定したが、その中に三重結合を持つ1-デシンが検出された。これはオレイン酸自動酸化により生じると考えられている[2]

脚注

  1. ^ 1-デシン”. 東京化成工業 (2018年10月4日). 2020年4月21日閲覧。
  2. ^ 安田耕作「油脂のにおい成分の単離と同定 : Stephen S. Chang 教授の講演より」『油化学』第16巻第11号、日本油化学会、1967年、626-633頁、NAID 1300010090222020年7月16日閲覧