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半坂峠

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半坂峠(はんさかとうげ)は、奈良県桜井市宇陀市との市境に位置する近畿自然歩道が通る。

現在、桜井市から宇陀市へと入るには、半坂峠より北に位置し国道166号が通る女寄峠(女寄バイパス)が幹線道となっているが、明治21年(1888年)に女寄峠が改修され荷車が通れるようになるまでは、半坂峠がよく使われていたという。半坂峠は桜井市の粟原寺(おうばらじ)跡のある粟原より、半坂峠を越え、宇陀市大宇陀の半坂に至る。半坂では小峠と呼ばれる小さな峠を越える。峠の標高は約440mだが、桜井市側は標高100メートル以下の奈良盆地なのに対して、宇陀市側の口宇陀盆地(宇陀山地)は、標高300メートル以上と高低差があるため、片峠となっている。

女坂・男坂

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日本書紀神武天皇即位前紀戊午年九月の条に「女坂置女軍。男坂置男軍(女坂(めさか)に女軍を置き、男坂(おさか)に男軍を置く)」とあり、半坂峠はこのうちの男坂と考えられている(オサカが、ナンサカ、ハンサカと転訛したと考えられている)。そのため峠には、昭和15年(1940年、紀元2600年祭の一環として)「男坂傳稱地」の碑が建てられ、現在も当地に残る。なお、女坂は、南にある大峠(針道峠)と考えられ、峠には「女坂傳稱地」の石碑が建っている。

関連項目

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参考文献

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  • 新訂大宇陀町史(平成4年刊)