35mm口径弾

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
35mm×228弾(89式装甲戦闘車用)

35mm口径弾(35ミリこうけいだん)は、35mm口径砲弾

35mm×228[編集]

第2次世界大戦終結直後、スイスエリコン社(現在はドイツラインメタル社に吸収合併)は、新しい砲弾規格である20mm×128弾を開発した。続いて1950年代初頭に、これを大口径化して開発されたのが、35mm×228弾である。

35mm×228弾は、1950年代後半より、エリコンKDA/KDB 35 mm 機関砲とともに運用を開始した。同砲を採用したGDFシリーズの牽引式高射機関砲は、日本陸上自衛隊35mm2連装高射機関砲 L-90として採用したのを初めとして、世界的に広く採用された。

弾薬種類一覧[編集]

弾薬名称 HEI-T HEI HEI(BF) SAPHEI-T FAPDS TP-T/TP AHEAD
砲弾重量 535 g (18.9 oz) 550 g (19 oz) 550 g (19 oz) 550 g (19 oz) 375 g (13.2 oz) 550 g (19 oz) 750 g (26 oz)
炸薬量 98 g (3.5 oz) 112 g (4.0 oz) 70 g (2.5 oz) 22 g (0.78 oz) n/a n/a n/a
発射薬量 330 g (12 oz)
弾薬重量 1,565 g (55.2 oz) 1,580 g (56 oz) 1,580 g (56 oz) 1,552 g (54.7 oz) 1,440 g (51 oz) 1,580 g (56 oz) 1,780 g (63 oz)
砲口初速 1,175 m/s (3,850 ft/s) 1,175 m/s (3,850 ft/s) 1,175 m/s (3,850 ft/s) 1,175 m/s (3,850 ft/s) 1,440 m/s (4,700 ft/s) 1,175 m/s (3,850 ft/s) 1,050 m/s (3,400 ft/s)

弾薬名称[編集]

  • HEI: 焼夷榴弾(High Explosive Incendiary)。-T曳光弾を意味する。
  • SAPHEI: Semi-Armour Piercing High Explosive Incendiary。
  • FAPDS: Frangible APDS。着弾の衝撃により、目標貫徹過程で弾頭が破砕することで、貫徹よりは破壊をもたらす。
  • AHEAD: 調整破片・知能化信管を採用したABM弾。152個のタングステン・ペレット(重量3.3g)を内蔵する。
  • TP: 演習弾。-T曳光弾を意味する。

採用砲[編集]

無反動機関砲[編集]

ラインメタル社は、30mm口径の無反動機関砲としてRMK30を発表したが、これを大口径化したRMK35も開発された。無反動砲としての性格上、従来型の弾薬は使用できず、専用弾薬が開発されている。最初に開発されたRMK 35 / 1は35mm×300弾、次に開発されたRMK 35 / 2は35mm×350弾を使用する。

参考文献[編集]

  • ATEN (2008年). “Army Guide - KDA, Gun” (英語). 2011年10月12日閲覧。
  • www.navweaps.com (2008年10月22日). “Germany / Switzerland 35 mm/1000 KDG Millennium GDM-008” (英語). 2011年10月12日閲覧。
  • Norman Friedman (2006). The Naval Institute guide to world naval weapon systems. Naval Institute Press. ISBN 9781557502629. http://books.google.co.jp/books?id=4S3h8j_NEmkC 

関連項目[編集]