2023年タイ総選挙

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2023年タイ総選挙
การเลือกตั้งสมาชิกสภาผู้แทนราษฎรไทยเป็นการทั่วไป พ.ศ. 2566
タイ王国
2019年 ←
2023年5月14日

人民代表院 全500議席
  第1党 第2党 第3党
 
党首 ピター・リムジャロェーンラット ペートンタン・シナワット アヌティン・チャーンウィーラクーン
政党 前進党 タイ貢献党 タイ誇り党
獲得議席 151 141 71
議席増減 増加70 増加5 増加20
得票数 14,438,851 10,962,522 1,138,202
得票率 38.01% 28.86% 3.00%

  第4党 第5党 第6党
 
党首 プラウィット・ウォンスワン プラユット・チャンオチャ ジュリン・ラクサナウィシット
政党 国民国家の力党 タイ団結国家建設党 民主党
獲得議席 40 36 25
議席増減 減少76 新党 減少28
得票数 537,625 4,766,408 925,349
得票率 1.42% 12.55% 2.44%


選挙前首相

プラユット・チャンオチャ
タイ団結国家建設党

選出首相

未定

2023年タイ総選挙(2023ねんタイそうせんきょ、タイ語: การเลือกตั้งสมาชิกสภาผู้แทนราษฎรไทยเป็นการทั่วไป พ.ศ. 2566)は、タイ王国下院にあたる人民代表院の議員を選出するために実施された総選挙。投票は2023年5月14日に行われた。

概要[編集]

2014年に起きた軍事クーデターにより、タイでは親軍政権が続いてきた。今回の総選挙では、クーデターで政権を追われたタイ貢献党(タクシン派)が政権を奪還し、政権交代がなされるかが注目された[1]

前回2019年の選挙ではタイ貢献党が第1党となったものの、第2党となった親軍政党の国民国家の力党が少数政党と連立政権を形成した。プラユットが引き続き首相を務めることになり、事実上の軍事政権が維持されることとなった[2]。しかし、プラユット自身はもともと国民国家の力党の党員ではなく、党内には対立する一派もあった。このためプラユットは同党に見切りをつけ、2021年には自身の支持者らが結成したタイ団結国家建設党に入党した。国民国家の力党は、プラユットの陸軍時代の上司だったプラウィット副首相を首相候補として今回の選挙に臨み、親軍政党は分裂選挙の様相を呈した[3][4]

タクシン派のタイ貢献党は、タクシン元首相の次女であるペートンタン・シナワット英語版を首相候補として、9年ぶりの政権奪還を目指した。政党支持率の動きとしては、タイ国立開発行政研究院(NIDA)が実施した世論調査で、2020年以降は一貫してタイ貢献党が首位を走っていた。しかし、政権奪取のためには親軍政党との連立も模索していると見られたこともあり、終盤には支持率が伸び悩むこととなった[5]。また前回選挙で第3党となった新未来党は、2020年に憲法裁判所から解党命令が出されていた。解党後に残った同党の所属議員は前進党を設立し、ピター・リムジャロェーンラットが党首に就任。徴兵制の廃止等を公約に掲げ、支持率を伸ばした[6]

選挙データ[編集]

投票日[編集]

改選数[編集]

  • 500
    • 小選挙区:400
    • 比例代表:100

選挙制度[編集]

選挙結果[編集]

脚注[編集]