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2-ニトロプロパン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2-ニトロプロパン
2-Nitropropane
識別情報
略称 2-NP
CAS登録番号 79-46-9
PubChem 398
ChemSpider 387
特性
化学式 C3H7NO2
モル質量 89.09 g mol−1
外観 無色の液体[1]
匂い 軽い不快臭[1]
密度 0.99 g/cm3[2]
融点

-91.32 °C, 182 K, -132 °F ([3])

沸点

120.3 °C, 393 K, 249 °F ([3])

への溶解度 17 g/L[2]
危険性
引火点 38.9℃(開放式)[3]
発火点 427.8℃[4]
関連する物質
関連するニトロアルカン類 1-ニトロプロパン
ニトロエタン
ニトロメタン
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

2-ニトロプロパン: 2-Nitropropane)はニトロアルカンの一種で、無色透明の溶媒である。

用途

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印刷用インキ接着剤ペンキワニス溶媒[5]化学中間体として用いられる[6]。アメリカ2社・フランス1社により製造されており、1977年時点のアメリカでの生産量は13,600トンであった[1]

安全性

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ニトロアルカン類の中でも比較的毒性が強く、30~300ppm気道への刺激を伴い、頭痛吐き気などの症状が生じる[7]。動物実験では腹腔消化器から吸収され、速やかに代謝されてアセトン亜硝酸塩、少量のイソプロピルアルコールに分解される。ラットに対する発癌性が確認されており、国際がん研究機関では、ヒトに対する発癌性が疑われるとして2-ニトロプロパンをGroup2Bに分類している[1]

脚注

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  1. ^ a b c d 環境保健クライテリア138
  2. ^ a b Record 労働安全衛生研究所(IFA)英語版発行のGESTIS物質データベース
  3. ^ a b c 『窒素酸化物の事典』p349
  4. ^ 『窒素酸化物の事典』p422
  5. ^ 『窒素酸化物の事典』p421
  6. ^ Report on Carcinogens (PDF) (Report) (Twelfth ed.). National Toxicology Program, Department of Health and Human Services. 2011年.
  7. ^ 『窒素酸化物の事典』p377

参考文献

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