雷轟 rolling thunder PAX JAPONICA

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雷轟 rolling thunder PAX JAPONICA』(らいごう ローリングサンダー パックス・ヤポニカ)は、押井守の小説。2006年単行本発行。

幸運によって太平洋の覇権国家となってしまった日本を描く「PAX JAPONICA」シリーズの第一作。PAX JAPONICAシリーズは東京要塞化計画(仮)という企画が原案となっている。

作品の設定[編集]

あらすじ[編集]

アンティータム[編集]

1862年、アンティータム。南軍兵士のマーク軍曹は後にブラッディ・レーンと名づけられた農道で戦っていた。既に戦闘はピークを迎えており、南軍戦線中央部の崩壊は時間の問題となっていた。北軍第二軍団の消耗は激しく、その攻勢は限界に達していたものの、無傷の予備戦力を投入する事で南軍の戦線は破綻しこの戦争に決着をつけられる――その筈だった。

ヤマトステーション[編集]

1966年南シナ海洋上。二隻の翔鶴型航空母艦と一隻の護衛空母が「砲艦外交」のため遊弋していた。日本空軍予備中尉の醐堂はレシプロ戦闘爆撃機を駆り、退屈な爆撃任務を繰り返す。厳格で無意味な交戦規定と食生活に悩まされつつ「勝てない戦争」を続ける醐堂だったが、ある日僚機が被弾し…。

解説篇[編集]

前身企画となった東京要塞化計画(仮)企画書や押井守のインタビュー、岡部いさくによる解説が収録されている。

関連項目[編集]

  • ヤンキー・ステーション - 章題「ヤマトステーション」のモチーフとなっている、史実のベトナム戦争における米軍の作戦ポイント。