鈴木明治
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鈴木 明治(すずき めいじ[1][2] / あきはる[3]、1907年8月[1] - 2005年10月27日[2])は、日本酒を中心に酒類を対象とした研究をおこなった、日本の醸造学、発酵化学研究者。醸造試験所所長、東京農業大学教授などを歴任した。
経歴
[編集]長野県松本市生まれ[1]。長野県松本中学校(長野県松本深志高等学校の前身)に学び、その後、東京大学農学部を卒業した[1]。
醸造試験所(酒類総合研究所の前身)に入所して、日本酒をはじめ各種の酒類の研究にあたり、所長も務めた[1]。この間、東京局所属の技官であった時には、山梨県の笹一酒造と関わりが深かった[4]。また、1961年には、「清酒原料用米麹の老若に関する考察」により12月7日付で東京大学から農学博士を授与された[3]。
1968年10月1日付で、東京農業大学農学部醸造学科教授に転じ[5]、山田正一の後を継いで酒類第一研究室を主宰し[6]、翌1969年4月1日付で東京農業大学短期大学醸造科長になった[5]。
鈴木は中国にも何回か足を運び、中国の酒類に関する書籍を入手して、その翻訳ノートを自作するなどしていた[7]。
その後、鈴木が主宰した酒類第一研究室は、1976年に発酵化学研究室となった[6]。鈴木は1978年3月31日付で東京農業大学を定年退職した[5]。
脚注
[編集]- ^ a b c d e 信濃毎日新聞社 編「日本酒にも個性を 鈴木明治」『百人百話』信濃毎日新聞社、1972年2月20日、138-140頁。
- ^ a b “鈴木明治氏(元東京農大教授)死去”. 読売新聞・東京朝刊・都民: p. 28. (2005年10月30日) - ヨミダス歴史館にて閲覧
- ^ a b “清酒原料用米麹の老若に関する考察”. CiNii Dissertations / 国立情報学研究所. 2020年5月8日閲覧。
- ^ 山田正一「酒屋さまぎま (二)」『日本釀造協會雜誌』第50巻第4号、日本醸造協会、1955年、197-200頁、2020年6月9日閲覧。「...鈴木明治さん(松本出身)... 間も無く笹子の天野さんの笹一の庫ま(ママ) が近づく。... 鈴木さんは東京局時代この庫の先生であったから詳しい。」
- ^ a b c “醸造科学科と醸造学科の歴史 前編”. 東京農業大学 応用生物科学部醸造科学科 醸友会. 2020年5月8日閲覧。
- ^ a b “東京農業大学農学部醸造学科 - 発酵化学研究室” (PDF). 日本農芸化学会. p. 286. 2020年5月8日閲覧。
- ^ これらの資料を鈴木は、大学退職の前年に、大学着任当時の鈴木を助手として支えた小泉武夫に譲った。:宮沢輝夫 (2017年9月18日). “[たからもの]小泉武夫さんの「恩師の翻訳ノート」 食の冒険 託された12冊”. 読売新聞・東京朝刊: p. 15 - ヨミダス歴史館にて閲覧