遮断機

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JR西日本の踏切遮断機(腕木式)。右側は大口遮断桿を採用。

遮断機(しゃだんき)とは、踏切などにおいて優先される交通を確保するためなどに用いられる、通行を制限するための装置である。有料道路の料金所や有料の駐車場で車両を一時停車させる場合にも用いられるが、ここでは鉄道用の遮断機について説明する。

概要[編集]

遮断機は、遮断桿とそれを昇降させる機構部から成り立ち、大きく分けると手動式と電動式に分類できる。日本では踏切警報機とあわせて電動式がほとんどであるが、開閉を踏切警手による手動によって行うものや、踏切通行者が取り扱うものも存在する。

電動式のものは、遮断機内に電源スイッチ・電動機(モーター)ブレーキ装置・回路制御器・リレーなどを内蔵しており、停電などにより無電源となったときは自動的に遮断稈が降下するものと上昇するものがあり、これらは各社局により相違がある。また、電気素子記録も行っている。

遮断機は連続風速15m/sの中でも安全に遮断動作できる性能を有している。

制御・駆動方式[編集]

踏切遮断機の遮断桿は、警報開始直後では、踏切に進入した自動車などがそこから進出できるように、5-8秒でゆっくりと降下し、警報解除直後では、通行者や自動車などが早く踏切に進入できるように、4-5秒で早く上昇する仕組みとなっている。

踏切遮断機では遮断桿を作動させる電源の種類により直流形と交流形があり、直流形では直巻電動機とブラシレス電動機が使用され、蓄電池の設備がある踏切に使用されており、交流形では、誘導電動機が使用され、専用の高圧配電線の設備がある踏切に使用されている。

踏切遮断機内には、遮断桿を上昇位置または下降位置で保持するブレーキ装置[1]と遮断桿が作動している時にいたずらや自動車の通行などによる拘束を受けた際に電動機を保護するためのフリクションクラッチが設けられており、電動機の回転力を2段の減速歯車と3段目にあるセクトーギアーと呼ばれる1/4円の歯車を介して遮断桿を駆動させる。遮断桿の動作においては、下降時では、上昇位置においてブレーキ装置によるブレーキが解除された後に電動機に電源が入り遮断桿が降下を開始する、下降位置になると電動機の電源が遮断されてブレーキ装置によるブレーキが掛かり下降位置で保持され、上昇時では、下昇位置においてブレーキ装置によるブレーキが解除された後に電動機に電源が入り遮断桿が上昇を開始する、上降位置になると電動機の電源が遮断されてブレーキ装置によるブレーキが掛かり上降位置で保持する仕組みとなっている。

遮断方式[編集]

腕木式[編集]

2段折れ形遮断桿(伊賀鉄道
中央線快速の豊田~日野間で生じた遮断機の折損。
列車は警笛を鳴らしつつ最徐行で通過する。

最も多く採用されている遮断方式である。踏切道の両側もしくは片側から踏切道を遮断する。遮断桿の長さは、昔は6mが主流であったが、道路整備の進展によって現在は8mが主流となっており、道幅が広い場合では、10-20mの範囲で遮断できる、「2段折れ形遮断桿」が採用されている踏切もある。

遮断桿は主にが使われてきたが、近年では繊維強化プラスチック (FRP) を使ったものが主流となっている。日本では、ほとんどが黒と黄の縞模様であるが、最近では踏切事故防止のため、遮断桿の幅を大きくした「大口遮断桿」や赤白模様の遮断桿も使用されている。なお、海外の踏切では赤白模様が最も多く使われている。

なお、遮断桿が降り自動車が踏切内で立ち往生した場合には、そのままゆっくり遮断桿を押すように車両を進めていけば遮断桿が斜めに上がる「遮断桿折損防止器」が設置されている場合がある。この場合は容易に脱出することが可能である。

遮断桿が折れた場合は、安全確認のため列車が遅延してダイヤが乱れたりする場合が多い。

昇開式[編集]

昇開式遮断機(名古屋鉄道

昇開式は、踏切の両端に柱を設置して、柱にレールを取付けてワイヤーを張り、それが上下に動くことによって踏切道を遮断する。ワイヤーには踏切標板が取り付けられている。

腕木式では遮断できない幅の広い踏切道や、交通などに設置されているが、踏切内に人や自動車等が閉じ込められた時には、そこから脱出できないため、踏切警手が常駐する踏切に限られる。「2段折れ形遮断桿」の普及などにより、数は少なくなってきている。

重力式[編集]

常に踏切道を遮断しているもので、通行者が自力で遮断桿を持ち上げる。社員専用通路などで使用されている。

脚注[編集]

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  1. ^ 作動に電気を使用しており、ブレーキーシューの摩擦力による電磁式摩擦ブレーキと渦電流と吸引力による無接触電磁ブレーキがある

参考文献[編集]

関連項目[編集]