足立鳩吉

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足立 鳩吉(あだち きゅうきち、1858年安政5年)[1]- 1939年昭和14年)[1])は、日本の建築家。

経歴[編集]

安政5年(1858年)生まれ。陸軍教導団工兵科卒業後、工兵伍長として陸軍に在任[1]

1884年(明治17年)太政官傭・臨時建築局傭[1]ジョサイア・コンドル官庁集中計画を補佐。

1886年(明治19年)海軍省技手となる[1]。1888年(明治21年)に再び臨時建築局傭となり、翌1889年(明治22年)から宮内省内匠四等技手を拝命[1]内匠寮勤務。 芝離宮洋館(1891年)の設計・監理を担当[1]京都国立博物館も設計に関わったとされる[2]

1903年(明治36年)、皇居御造営東西溜ノ間上家雛形を献納[3]

1908年(明治41年)に内匠寮初代工務課長となる[1]1911年(明治44年)竣工の横浜市役所旧庁舎(設計:池田稔)では山本宇三吉とともに現場監督をつとめた。

1927年(昭和2年)、東京博物館上野別館移築を担当した[4]

昭和14年月日不明卒去。墓所は青山霊園立山墓地。

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h 『皇室建築 内匠寮の人と作品』418頁。
  2. ^ 日本建築学会所蔵写真データベース建築工事図面 - e国宝[1] (PDF)
  3. ^ 小沢朝江、「東京国立博物館所蔵の明治宮殿関連雛形について」 『日本建築学会技術報告集』 2014年 20巻 45号 p.773-778, doi:10.3130/aijt.20.773
  4. ^ 鈴木博之 建築家という存在 (PDF)

参考文献[編集]