豊明殿

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豊明殿ほうめいでん)は、皇居宮殿の殿舎の一つ。宮中の宴会場である。

沿革[編集]

明治宮殿から供宴場、宴会場として造営され、戦後再建された新宮殿でも宴会場に引き続き命名された。豊明殿の名称は、宮中の節会の一つ、豊明節会(とよあかりのせちえ)から命名された。国賓を招いて行われる宮中晩餐会などの主会場であり、1990年(平成2年)今上天皇の即位の礼では、国賓を招いて供宴場となった。

概要[編集]

  • 外観は、和風入母屋造で中庭に向かって南面している。豊明殿の室内面積は915平方メートルで、宮殿のホールでは最大のスケールを誇る。立食の形式では、最大600名の席を設置することが可能である。
  • 壁面には、つづれ織りによる豊幡雲(とよはたぐも)の装飾がある[1]。原作は日本画家の中村岳陵[1]が昭和11年第1回帝展に出品した「豊幡雲」で、豊明殿建設に当たり再構成された。つづれ織りの大きさは縦4メートル、横6.5メートルになる。
  • 天井は、鳥取県産の杉板のパネルに覆われ32個のクリスタル・ガラスシャンデリアが下がる[1]。シャンデリアの設計は永原浄による。
  • 床は、日本画家の杉山寧原画の手織段通が敷き詰められている。幅7メートル、長さ37メートルの段通を3枚合わせたものが敷かれている。
  • 建具は東西両側は、南側は明かり障子となっている。

その他[編集]

  • 豊明殿北側には配膳室が設置され、南、東、西側は廊下になっている。特に東側廊下は中央部を広くして、奏楽室に転用が可能となっている。
  • なお、宮殿には公賓を接遇する小食堂として豊明殿とは別に連翠(れんすい)がある。

脚注[編集]

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  1. ^ a b c “(皇室トリビア)宮殿内部を初公開 興奮と感嘆の見学会”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). (2014年6月12日). http://www.asahi.com/articles/ASG5X0123G5WUTIL04W.html 2014年6月14日閲覧。