裂けた旅券

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裂けた旅券』(さけたパスポート)は、御厨さと美による日本漫画1980年から1983年まで小学館ビッグコミックオリジナル』にて連載された。単行本は小学館ビッグコミックスより全7巻が刊行された。後にスーパービジュアル・コミックス(小学館、発行:ビズ・コミュニケーションズ・ジャパン)より全4巻、メディアファクトリーMF文庫より全5巻で再刊された。

御厨さと美の最長編作品であり、代表作に挙げられる。

あらすじ[編集]

主な登場人物[編集]

羅生 豪介(らもう ごうすけ)
日本人男性。初登場時33歳[1][2]
中学卒業と同時に単身日本を飛び出しフランスへ渡る。フランスを始めヨーロッパ各国の裏社会に通じた経験を元に、日本人団体旅行客の臨時現地添乗員[3]、家出したマフィアのボスの娘の捜索[4]諜報活動資料の運搬[5]といった裏の仕事を含め、さまざまな仕事に就いている。
マレッタ(後述)を引き取った後、物語中盤ではフランス通信社の契約記者となるが、裏の仕事の依頼も変わらず舞い込んでくる。
マレッタ・クレージュ
ビッグコミックス版2巻「ブローニュの金曜日」より登場。初登場時13歳[6]ノルマンディーの漁師町で大きな網元の家系の庶子として産まれ遺産の相続権もあったが、養親との確執から11歳の時に家出をし、パリブローニュの森娼婦をしていた[7]。豪介との出会いは、「ブローニュの金曜日」にて娼婦とその客。マレッタの客であったフランス内務大臣がスキャンダルを恐れてマレッタの殺害を試みた事件を経て、豪介が身許保証人となり、豪介のアパートで同居するようになる。その後、豪介の援助で名門女子校へ入学する。
マルタン署長
パリの警察署の署長。豪介の友人。定年も近く、円満に退職したいと考えているが、内務大臣のスキャンダルもみ消しの事件などには、きっちりと対処している。
内務大臣の件でマレッタを囮捜査に用いて命の危険にさらしたことなどで引け目もあり、学費の半額を負担させられている。また、名門女子校へ入学にあたって、豪介と並んでマレッタの保証人になっている。

書籍情報[編集]

ビッグコミックス版(小学館)
  1. 雷鳴急行 1981年1月 ISBN 4-09-180301-6
  2. マレッタ・コネクション 1981年2月 ISBN 4-09-180302-4
  3. 炎のようなキスを 1981年8月 ISBN 4-09-180303-2
  4. おゝパリ 1982年1月 ISBN 4-09-180304-0
  5. 私の“じゃぽん” 1982年8月 ISBN 4-09-180305-9
  6. マルメロの実焼いて 1983年3月 ISBN 4-09-180306-7
  7. セルリアンブルー 1983年4月 ISBN 4-09-180307-5
スーパービジュアル・コミックス版(小学館、発行:ビズ・コミュニケーションズ・ジャパン)
  1. 1991年6月 ISBN 4-09-160101-4
  2. 1991年7月 ISBN 4-09-160102-2
  3. 1991年8月 ISBN 4-09-160103-0
  4. 1991年9月 ISBN 4-09-160104-9
MF文庫版(メディアファクトリー)
  1. 1999年11月 ISBN 4-88991-965-1
  2. 1999年11月 ISBN 4-88991-966-X
  3. 1999年12月 ISBN 4-88991-993-7
  4. 1999年12月 ISBN 4-88991-994-5
  5. 2000年01月 ISBN 4-8401-0017-9

ビッグコミックス版を底本とした電子書籍版も販売されている。

脚注[編集]

  1. ^ ビッグコミックス版1巻「パリ発13時05分」にて33歳の記述がある。
  2. ^ ビッグコミックス版2巻「マレッタ コネクション」にて「豪介36歳 マレッタ14歳」の記述がある。
  3. ^ ビッグコミックス版1巻「パリ発13時05分」
  4. ^ ビッグコミックス版1巻「ザルツブルグ秋雨前線」
  5. ^ ビッグコミックス版1巻「雷鳴急行」など。
  6. ^ ビッグコミックス版2巻「殺し屋マッカラム」で14歳の誕生日を迎える。
  7. ^ ビッグコミックス版2巻「マレッタ コネクション」より。初登場時の「ブローニュの金曜日」ではブルゴーニュ出身と偽っていた。