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蓍亀

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

蓍亀(しき)とは、ノコギリソウ亀甲を指し、昔は占いに用いていた。

  • 』「繋辞」上:“探賾索隱,鉤深致遠,以定天下之吉凶,成天下之亹亹者,莫大乎蓍龜。”[原文 1]
「賾(おぎ)ろ[注釈 1]を探りて隱るるを索(もと)め、深きを鉤して遠きに致し,以て天下の吉凶を定め,天下の亹亹(びび)たるを成す者は,蓍龜よりも大なるは莫し。」
「錯雑した変化を探って隠れた通(みち)を探り出し、深い理を引き出して遠いことにも適用させて、天下のすべてのものごとの吉・凶を定め、天下の大いに勉励すべき業務を成し遂げさせるものは、による占(うらない)ほど偉大なものはないのである」[1]
  • 史記』「亀策列伝」:“王者決定諸疑,參以卜筮,斷以蓍龜。”[原文 2]
「王者の諸〻(もろもろ)の疑を決定するに、參ずるに卜筮(ぼくぜい)を以てし、断ずるに蓍龜を以てす。」
「王者がもろもろの疑いを決定する場合には、卜筮を参考にし、蓍亀(しき)[原注 1]を以て断定した」[2]

関連項目

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脚注

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原注

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  1. ^ 卜筮と同じ。蓍はめとぎぐさ──

注釈

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  1. ^ 「広大・深遠であること。また、そのさま。」●デジタル大辞泉『賾ろ』 - コトバンク

出典

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  1. ^ 赤塚忠 訳『書経・易経(抄)平凡社中国古典文学大系〉、1972年。 
  2. ^ 野口定男 訳『史記(下)』平凡社〈中国古典文学大系〉、1971年。 

原文

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