ノコギリソウ

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ノコギリソウ
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ノコギリソウ
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : キク亜綱 Asteridae
: キク目 Asterales
: キク科 Asteraceae
: ノコギリソウ属 Achillea
: ノコギリソウ A. alpina
学名
Achillea alpina L.
和名
ノコギリソウ(鋸草)
ハゴロモソウ(羽衣草)
ゴコウソウ(蜈蚣草)
ユウエンソウ(蚰蜒草)
英名
Chinese yarrow

ノコギリソウ(鋸草)は、キク科ノコギリソウ属の1種である。葉形から鋸草、別名ノコギリバナ(鋸花)、羽衣の故事からハゴロモソウ(羽衣草)とも称される。また、ゴコウソウ(蜈蚣草)、ユウエンソウ(蚰蜒草)、漢名でキ(蓍)と書き、蓍草とも。

解説[編集]

高さ50-100cmになる多年草宿根草
葉は掌状に中-深裂し、裂片には鋭い鋸歯がある。
花期は7-9月。頭花は密な散房花序をつくる。花は5-7個の舌状花で、長さ3.5-4.5mm、先端は三つに浅く分かれる。

分布[編集]

日本(本州・北海道)、朝鮮半島中国ロシア極東の、標高1000メートル以上の高地に分布する。

利用・由来[編集]

用途は広く、葉は歯痛、偏頭痛対策に使われる他、乾燥して粉にし、タバコの代用品にすることもあった。スウェーデン西部のダラカールリア地方では、ビールに混ぜて飲む。最大の用途は傷薬であり、「止血草」「血の草」などと呼ばれていた。学名のアキレアという名は、アキレスケンタウロスからノコギリソウの効能に関する知識を授けられ、ノコギリソウから傷薬を作って自軍の兵士に与えたという伝説に由来する。英語名のミルフォイルは「切れ込みが沢山ある葉」という意味を持つ。栽培は15世紀から始まっていたが、フィリップ・ミラーが刊行した『園芸事典』にはさほど有用な言及がなく、園芸植物としての価値はあまり高くなかったと考えられている。

主な亜種・変種[編集]

  • アカバナエゾノコギリソウ Achillea alpina subsp. pulchra
  • アソノコギリソウ Achillea alpina subsp. subcartilaginea
  • キタノコギリソウ Achillea alpina subsp. japonica
  • シュムシュノコギリソウ Achillea alpina subsp. camtschatica
  • ヤマノコギリソウ Achillea alpina var. discoidea

参考文献[編集]

  • アリス・M・コーツ「花の西洋史事典」(八坂書房)
  • 林弥栄「山渓カラー名鑑・日本の野草」山と渓谷社