米村圭伍

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米村 圭伍(よねむら けいご、1956年4月16日 - )は日本の小説家。架空の藩「風見藩」を舞台とした作品で知られる。

来歴[編集]

神奈川県横須賀市出身。本名・憲治。早稲田大学政治経済学部卒。電機会社勤務の後、松竹シナリオ研究所で脚本を学ぶ。1997年、「安政の遠足異聞」で菊池寛ドラマ賞佳作に入選する。1999年には、「風流冷飯伝」で第五回小説新潮長編小説新人賞を受賞。以後、「退屈姫君伝」「面影小町伝」などの作品を発表する。

「退屈姫君伝」「おんみつ蜜姫」など、「姫君もの」でも知られる。

また、デビュー作から最新作(「退屈姫君 これでおしまい」:2009年1月現在)まで、どの作品にも別作品のキャラクターが再登場したりする事などから、場所と時代を異にしながらも全て同一の世界観を持つ物語という事が推定できる。

ちなみに筆名「圭伍」は作に回入選のもじりとのこと。

作品[編集]

  • 「風流冷飯伝」(新潮社、1999)のち文庫 
  • 「退屈姫君伝」(同上、2000)のち文庫 
  • 「錦絵双花伝」(新潮社、2001 文庫では「面影小町伝」に改題)
  • 「影法師夢幻」(集英社、2001  「真田手毬唄」に改題して新潮文庫)
  • 「紀文大尽舞」(新潮社、2003)のち文庫 
  • 「おんみつ蜜姫」(同上、2004)のち文庫 
  • 「退屈姫君 海を渡る」(新潮文庫、2004)
  • エレキ源内殺しからくり 集英社 2004.10
  • 「退屈姫君 恋に燃える」(新潮文庫、2005)
  • 「紅無威(くれない)おとめ組 かるわざ小蝶」(幻冬舎、2005)のち文庫(副題を正題に)
  • 「おたから蜜姫」(新潮社、2007)
  • 山彦ハヤテ 講談社 2008.2
  • 南総里見白珠伝 紅無威おとめ組 幻冬舎 2008.5 のち文庫 
  • 「退屈姫君 これでおしまい」(新潮文庫、2009)
  • 桜小町 ひやめし冬馬四季綴 徳間文庫 2010.2