竜飛ウィンドパーク

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竜飛ウィンドパークのプロペラ群(2006年6月撮影)

竜飛ウィンドパーク(たっぴウィンドパーク)は、青森県東津軽郡外ヶ浜町竜飛崎)にあった集合型風力発電所である。

概要[編集]

1992年(平成4年)3月に、東北電力NEDO(新エネルギー産業技術総合開発機構)と共同で設置した風力発電実証研究設備である。設置当時は国内最大規模の集合型風力発電基地であった。現在はほとんどの風車が撤去されており、ホテル竜飛のそばに建つ1基が残るのみである。

運営当時は、4種類11台の風力発電装置(合計設備容量3,375kW)で、風車の保守合理化や、効果的対策などの実証研究を行っていた。また、施設内には風車の模型や風力への体験装置を備えた「展示館」があり、4月25日〜11月10日の期間開放されていた。

同所の風車は小型であるため効率が悪く、また老朽化が進んでいたことから、2007年(平成19年)3月末日に実証試験を終了することが決まり、同日廃止された。なお、展示館は同年9月まで営業を継続した。土地及び変電所設備については、外ヶ浜町と第三セクター津軽半島エコエネに譲渡することで基本合意し、2008年にほとんどの風車が撤去された[1]。同社は跡地に2基の風力発電装置(合計設備容量3,350kW)を建設、2010年(平成22年)10月に竜飛風力発電所として運転を開始した[2]

ホテル竜飛にも風車が1基あり、ホテルで利用する電気を太陽光発電と併用して供給している。また、展示館は隣接する青函トンネル記念館と廊下でつながっており、閉館となった現在も記念館の展示室を経由して入ることはできる。しかし、展示設備の中には既に正常に稼働しないものがある。

発電機[編集]

いずれも水平軸プロペラ式、アップウインド型。

1〜5号機[編集]

  • 試験開始 平成4年4月
  • 定格出力 275kW
  • ハブ中心高さ 30.0m
  • 翼直径 28.0m
  • ロータ回転速度 43rpm
  • 起動風速 5.5m/s
  • 定格風速 13.0m/s
  • 停止風速 24.0m/s
  • 出力制御方式 翼ピッチ角制御
  • 方位制御方式 ヨー駆動制御
  • 発電機形式 かご型誘導発電機

6,7,9,10号機[編集]

  • 試験開始 平成7年10月
  • 定格出力 300kW
  • ハブ中心高さ 30.0m
  • 翼直径 29.0m
  • ロータ回転速度 43rpm
  • 起動風速 5.5m/s
  • 定格風速 14.5m/s
  • 停止風速 24.0m/s
  • 出力制御方式 翼ピッチ角制御
  • 方位制御方式 ヨー駆動制御
  • 発電機形式 かご型誘導発電機

8号機[編集]

  • 試験開始 平成12年7月
  • 定格出力 300kW
  • ハブ中心高さ 30.0m
  • 翼直径 30.0m
  • ロータ回転速度 16〜50rpm
  • 起動風速 2.5m/s
  • 定格風速 14.0m/s
  • 停止風速 25.0m/s
  • 出力制御方式 翼ピッチ角制御+可変速運転
  • 方位制御方式 ヨー駆動制御
  • 発電機形式 永久磁石式多極同期発電機

11号機[編集]

  • 試験開始 平成12年3月
  • 定格出力 500kW
  • ハブ中心高さ 44.0m
  • 翼直径 40.3m
  • ロータ回転速度 18〜38rpm
  • 起動風速 2.5m/s
  • 定格風速 14.0m/s
  • 停止風速 25.0m/s
  • 出力制御方式 翼ピッチ角制御+可変速運転
  • 方位制御方式 ヨー駆動制御
  • 発電機形式 多極同期発電機

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 竜飛の風車、解体始まる/外ケ浜 47NEWS
  2. ^ 設備認定事業者一覧 資源エネルギー庁RPS法ホームページ

外部リンク[編集]