立禅

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立禅(りつぜん)とは、立って行う東洋的瞑想法の名称として、しばしば用いられる言葉である。太極拳站椿功のことをいう場合が少なくない。

太気拳における立禅[編集]

太気拳では、基本となる修行方法とされる。

王向斉から伝授された意拳の站樁(タントウ)を澤井健一がアレンジして日本に伝えたものである。

人間の内的な力を強力にし、瞬間的な爆発力(気の力)を養成することを目的とする。 すなわち、火事場の馬鹿力と呼ばれる潜在能力を、意識的に出せることを最終目標として修練する。

また立禅の修行によって以下のような効果が得られるという。

  • 心身をひとつにする。
  • 身体の中心感覚を養成する。
  • 人間の持つ本能を呼び覚まし動物的な反応や動きが可能になる。

太気拳の立禅のやり方[編集]

立禅は早朝、自然の中で行うのが良いとされる。自然の中で土や木々のエネルギーを取り込み、風を全身で感じ取ることで立禅の効果は高まるとされる。

  • 心を穏やかに保ち呼吸は自然に。
  • 中腰になる。高い椅子に腰掛けるように。
  • かかとを少し浮かし足親指の付け根に重心をかける。
  • 両手で大きなボールをかかえるように円をつくる。
  • 手の指全体がつながっているような感覚。
  • 頭は天から吊り下げられている感覚。
  • 脚は地面の中に埋まって根を張っている感覚。
  • 自らが中心であることを意識する。
  • 顎は玉を挟むような感覚。
  • 目は軽く開きやや上の方を観る。
  • 意識を遠くに放つ。
  • 耳はわずかな物音にも反応する。

上記の姿勢を20~30分続ける。もっとも、下限も上限もないので続けるか否かは個人の判断による。

終了させる場合は急に止めるのではなく、揺りに移行して体をほぐしてから終了させるのが望ましい。

なお、立禅には馬歩勢、半歩勢などがある。

参考文献[編集]

  • 中野東禅『心が大きくなる坐禅のすすめ―自分をもっと元気に、強くする法』 ISBN 4837976654