磁気生物学

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磁気生物学(じきせぶつがく)とは、磁気生物に及ぼす影響を調査する生物学

概要[編集]

渡り鳥やクジラやイルカ等のように磁覚を備えると考えられる生物を対象とする。近年では昆虫やバクテリアにも対象が広がる[1]。磁覚を有する生物の体内には有機磁性体の存在が示唆される[2]。この分野の発展には高感度の磁力計が欠かせないため、磁力計の発展が発見をもたらしてきた。近年では高感度磁力計として超伝導量子干渉素子(SQUID)のみならず、冷媒が不要な高感度磁気センサの開発が進みつつある。

参考文献[編集]

  • 高橋不二雄. "磁気と生物." 学会出版センター (1984).
  • 前田坦. (1985). 生物は磁気を感じるか: 磁気生物学への招待. 講談社.
  • 上野照剛, 「生体と磁気」『BME』 1988年 2巻 10号 p.643-650, 日本生体医工学会, doi:10.11239/jsmbe1987.2.643, NAID 130004308886
  • 前田豊, 溝田学, 「磁気を感じる生物」『生物物理』 1984年 24巻 4号 p.209-214, , doi:10.2142/biophys.24.209, NAID 130001656474

脚注[編集]

  1. ^ 松永是, 「生物と磁石: バクテリアから磁石を採る」『日本物理学会誌』 1990年 45巻 4号 p.227-232, 日本物理学会, doi:10.11316/butsuri1946.45.227, NAID 110002076523
  2. ^ 梶原篤, 仲島浩紀, 「電子スピン共鳴分光 (ESR) 法による身近な自然に隠れた常磁性種の検出とその教材化の試み」『化学と教育』 2007年 55巻 12号 p.620-623, 日本化学会", doi:10.20665/kakyoshi.55.12_620, NAID 110008732578

関連項目[編集]