矢場町 (名古屋市)

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座標: 北緯35度09分49秒 東経136度54分32秒 / 北緯35.16372度 東経136.90889度 / 35.16372; 136.90889

日本 > 愛知県 > 名古屋市 > 中区 > 矢場町 (名古屋市)
矢場町交差点付近

矢場町(やばちょう)は、愛知県名古屋市中区地名。発音は「ば」を高く発し、「ちょう」は下がる[1]。より簡略化し「矢場」とも言う。矢場町の名は江戸時代にまで遡る歴史的な地名だが、戦後の区画整理などにより現存しない。ただし、交差点名などとして残っており、地域名として広く通称されている。

地理[編集]

旧矢場町域は現在の大須1丁目から4丁目、1丁目から3丁目に属した[2]名古屋城から続く城下町の1町であり、古くは東に南鍛冶屋町、西に末広町、南に三輪町、北に南大津町といった町丁が存在した[2][3]

現在は住居表示としては存在しないが、通称・矢場町の区域は栄の南、矢場町通界隈や、東西に走る若宮大通、南北に走る大津通と2つの幹線道路が交差する矢場町交差点付近(いわゆる栄ミナミと呼ばれる地域)を指し、栄と大須の中間地点にあたる。大津通から西へ一本道を外れたナディアパーク南には矢場公園が、さらに西へ歩を進めると名古屋総鎮守若宮八幡社、さらに本町通を挟み白川公園が立地する。

歴史[編集]

栄から続く大津通のイルミネーション

1548年(天文17年)、牧長義の居城としてこの地に小林城が築城された。小林城は1570年(元亀元年)に廃され柳生利厳の屋敷となり、1701年(元禄14年)に清浄寺となる[2]

矢場町の名は、1669年(寛文8年)、地域内に現存する三輪神社に弓矢場が作られたことに由来する。当地は弓矢場の西に位置したため矢場町と呼ばれるようになった[2][4]。1678年(延宝6年)には政秀寺地子が、1695年(元禄8年)には万年寺永昌院の地子が、1751年(寛延4年)には若宮八幡裏の地子がそれぞれ町屋となり町域を拡げた[4]明治になり、商業化の進む栄とともに発展し、1966年(昭和41年)には区画整理により栄に、1969年(昭和44年)には大須へ編入された[2][3]。地元商店街により「栄ミナミ」の呼称が使われることも増え、住居表示上も消えた矢場町の名だが、通りや交差点、駅名などから付近一帯は現在もその名で呼ばれる。

東区にも矢場があったが、こちらの地名が先に存在したため「東の矢場」と呼ばれ、東矢場町となり現在に至る[4]

沿革[編集]

  • 1871年(明治4年) - 勝鬘寺地子、慈雲庵門前を合併。
  • 1878年(明治11年)12月20日 - 郡区町村編制法施行により、名古屋区が発足。名古屋区矢場町となる。
  • 1889年(明治22年)10月1日 - 名古屋区の市制施行により名古屋市矢場町となる。
  • 1908年(明治41年) - 中区の設置に伴い、中区矢場町となる。
  • 1938年(昭和13年) - 町域の一部が大津通に、門前町から一部を編入。
  • 1944年(昭和19年) - 栄区の分割により、栄区矢場町となる。
  • 1945年(昭和20年) - 栄区の中区再編入により、中区矢場町へ戻る。
  • 1966年(昭和41年) - 区画整理により、栄へ編入。栄町1丁目から3丁目となり、地図上から矢場町の名は消える。
  • 1969年(昭和44年) - 区画整理により、旧矢場町域の若宮大通以南が大須へ編入され、大須1丁目から4丁目となる。

文化[編集]

矢場とん本店

大津通沿いは栄から続く繁華街で、松坂屋本店や名古屋パルコなどの商業施設が建ち並ぶ。1996年のナディアパーク開設以降はブランド力のある商業施設の出店がさらに相次ぎ、Apple Storeフレッシュネスバーガーなどの名古屋初出店も矢場町界隈であった[5][6]

前述の商業施設に加え、当地域や隣接する大須にはCLUB QUATTROなどのライブハウス、クラブも数多く居を構え、中部地方の若者文化の先端を行く地域である。大須寄りに技術者養成施設を開くギターメーカー・イーエスピーは地域を「若者文化・音楽ファンが集合する場所、音楽好きな人には 最高の環境といえる地域」と紹介している[7]

味噌カツで有名な矢場とん本店は矢場町交差点の南に位置し、「矢場のとんかつ」として当地の地名を店名に採ったものである[8]

交通・施設[編集]

鉄道・バス[編集]

また、栄駅、上前津駅からも徒歩圏内であり、場所によっては矢場町駅からよりも近い場合がある。 

道路[編集]

史跡[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ No.007 放送とイントネーション”. 解説委員室・コラム. テレビ愛知. 2011年3月16日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2010年11月20日閲覧。
  2. ^ a b c d e 『角川日本地名大辞典 愛知県』 角川書店、1989年、1366-1367頁。
  3. ^ a b 『日本歴史地名大系 第23巻 愛知県の地名』 平凡社、1981年、162頁。
  4. ^ a b c 『なごやの町名』 名古屋市計画局、1992年、306頁。
  5. ^ 04矢場町 - 名古屋散策ウェブサイト、2010年11月20日閲覧。
  6. ^ 来年1月、栄に「フレッシュネスバーガー」が名古屋初出店 - サカエ経済新聞、2005年12月9日付記事、2010年11月20日閲覧。
  7. ^ ESPギタークラフトアカデミーウェブサイト(ESPギタークラフトアカデミー 名古屋校紹介)より引用。
  8. ^ 矢場とん歴史資料館 矢場とんのルーツ - 矢場とん、2010年11月20日閲覧。
  9. ^ 勝鬘寺本堂・山門・太鼓楼・鐘楼”. 観光・イベント情報. 名古屋市 (2012年9月25日). 2017年4月6日閲覧。

参考文献[編集]

  • 『角川日本地名大辞典 愛知県』 角川書店、1989年、1366-1367頁。
  • 『日本歴史地名大系 第23巻 愛知県の地名』 平凡社、1981年、162頁。
  • 『なごやの町名』 名古屋市計画局、1992年、306頁。

外部リンク[編集]