「市川團十郎」の版間の差分
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[[ファイル:Gyoyō Botan inverted.png|thumb|100px|杏葉牡丹]] |
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'''市川 團十郞'''(いちかわ だんじゅうろう、新字体:'''団十郎''')は[[歌舞伎]]役者の[[名跡]]。[[屋号]]は[[成田屋]]。[[家紋|定紋]]は[[:File:Mimasu.svg|三升]](みます)、[[替紋]]は[[:File:Gyoyō Botan |
'''市川 團十郞'''(いちかわ だんじゅうろう、新字体:'''団十郎''')は[[歌舞伎]]役者の[[名跡]]。[[屋号]]は[[成田屋]]。[[家紋|定紋]]は[[:File:Mimasu.svg|三升]](みます)、[[替紋]]は[[:File:Gyoyō Botan inverted.png|杏葉牡丹]](ぎょうよう ぼたん)。[[役者文様]]は[[:File:Kama Wa Nu inverted.jpg|鎌輪ぬ]](かまわぬ)。 |
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<!--以下はむしろ「[[堀越重蔵]]」の項にふさわしい内容の記述ですので、新たに項目を立ててそちらの方へお願いいたします。--><!-- |
<!--以下はむしろ「[[堀越重蔵]]」の項にふさわしい内容の記述ですので、新たに項目を立ててそちらの方へお願いいたします。--><!-- |
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== 歴史 == |
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<!--;重蔵 |
<!--;重蔵 |
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: 初代團十郎の父。祖先は[[甲州]]武士の出身で[[北条家]]の家臣とされ、北条家の滅亡後は[[下総国]]で[[郷士]]となったとする説があるが明確ではない。重蔵の代に土地を処分し江戸へ出た 以上市川家公式サイトより要約(住所は和泉町とも)。面疵(つらきず)の重蔵、菰(こも)の重蔵の異名をもつ。重蔵が[[非人]]出身とする説もあり、そこから菰(=[[乞食]])と呼ばれたのだともいう。--><!-- 本項は歌舞伎の「市川團十郎」の名跡について。初代の父は歌舞伎役者でも團十郎でもないので、割愛するべきかと。--> |
: 初代團十郎の父。祖先は[[甲州]]武士の出身で[[北条家]]の家臣とされ、北条家の滅亡後は[[下総国]]で[[郷士]]となったとする説があるが明確ではない。重蔵の代に土地を処分し江戸へ出た 以上市川家公式サイトより要約(住所は和泉町とも)。面疵(つらきず)の重蔵、菰(こも)の重蔵の異名をもつ。重蔵が[[非人]]出身とする説もあり、そこから菰(=[[乞食]])と呼ばれたのだともいう。--><!-- 本項は歌舞伎の「市川團十郎」の名跡について。初代の父は歌舞伎役者でも團十郎でもないので、割愛するべきかと。--> |
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* [[市川團十郎 (初代)|初代 市川團十郎]] |
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** 役者堀越重蔵の長男、1660–1704。<!--[[立役|荒事]]芸を創始。作者名[[三升屋兵庫]]。--> |
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** 初代[[市川海老蔵]] → 初代市川團十郎 |
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* [[市川團十郎 (2代目)|二代目 市川團十郎]] |
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** 初代の長男、1688–1758。 |
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** 初代[[市川九蔵]] → 二代目市川團十郎 → 二代目市川海老蔵<!--[[穢多頭弾左衛門]]の支配から脱却する。--> |
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* [[市川團十郎 (3代目)|三代目 市川團十郎]] |
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** 二代目の養子、1721–42。実父は二代目の高弟の[[三升屋助十郎]]。 |
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** 初代市川升五郎 → 三代目市川團十郎 |
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* [[市川團十郎 (4代目)|四代目 市川團十郎]] |
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** 二代目の養子<!--(あるいは実子)--><!-- 養子であることにかわりはありません -->、1711–78。実父は[[芝居茶屋]]の和泉屋勘十郎、あるいは二代目團十郎。 |
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** 初代[[松本七蔵]] → 二代目松本幸四郎 → 四代目市川團十郎 → 二代目松本幸四郎 → 三代目[[市川海老蔵]] |
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* [[市川團十郎 (5代目)|五代目 市川團十郎]] |
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** 四代目の子、1741–1804。<!--狂名:花道のつらね。--> |
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** 三代目松本幸四郎 → 五代目市川團十郎 → 三代目松本幸四郎 → [[市川蝦蔵]] → 成田屋七左衛門(隠居名)→ 初代[[市川白猿]](舞台復帰後) |
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* [[市川團十郎 (6代目)|六代目 市川團十郎]] |
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** 五代目の子、1778–99。 |
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** 四代目市川海老蔵 → 六代目市川團十郎 |
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* [[市川團十郎 (7代目)|七代目 市川團十郎]] |
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** 五代目の孫で六代目の養子、1791–1859。<!--[[歌舞伎十八番]]を選定。--> |
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** 初代[[市川新之助]] →(五代目)市川ゑび蔵 → 七代目市川團十郎 → 五代目市川海老蔵 → 成田屋七左衛門(蟄居謹慎時)→ 幡谷重蔵(旅回り)→ 二代目市川白猿 |
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* [[市川團十郎 (8代目)|八代目 市川團十郎]] |
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** 七代目の長男、1823–54。 |
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** 二代目市川新之助 → 六代目市川海老蔵 → 八代目市川團十郎 → 三代目市川白猿 |
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* [[市川團十郎 (9代目)|九代目 市川團十郎]] |
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** 七代目の五男、1838–1903。<!--「劇聖」と呼ばれる。--> |
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* 三代目[[河原崎長十郎]] → 初代[[河原崎権十郎]] → 七代目[[河原崎権之助]] → [[市川三升|河原崎三升]] → 九代目市川團十郎 |
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* [[市川三升|贈十代目 市川團十郎]] |
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** 九代目の婿養子(長女・[[市川翠扇|二代目市川翠扇]]の夫)、1882–1956。実父は日本橋履物商で後に東京市議となった稲延利兵衛。<!--銀行員から役者に転身。--> |
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** 堀越福三郎 → 五代目[[市川三升]] → 贈十代目市川團十郎(告別式で追贈) |
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* [[市川團十郎 (11代目)|十一代目 市川團十郎]] |
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** 贈十代目の養子、1909–65。実父は[[松本幸四郎 (7代目)|七代目松本幸四郎]]。 |
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** 初代[[松本金太郎 (歌舞伎)|松本金太郎]] → 九代目[[市川高麗蔵]] → 九代目市川海老蔵 → 十一代目市川團十郎 |
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* [[市川團十郎 (12代目)|十二代目 市川團十郎]] |
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** 十一代目の長男、1946–2013。 |
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** 市川夏雄 → 六代目市川新之助 → 十代目市川海老蔵 → 十二代目市川團十郎 |
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; [[市川海老蔵 (11代目)|十三代目 市川團十郎]](2020年5月襲名予定) |
<!-- ; [[市川海老蔵 (11代目)|十三代目 市川團十郎]](2020年5月襲名予定) |
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: 十二代目の長男、1977–。 |
: 十二代目の長男、1977–。 |
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: 七代目市川新之助 → 十一代目市川海老蔵 → 十三代目市川團十郎 |
: 七代目市川新之助 → 十一代目市川海老蔵 → 十三代目市川團十郎 --> |
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2019年2月2日 (土) 09:03時点における版
市川 團十郞(いちかわ だんじゅうろう、新字体:団十郎)は歌舞伎役者の名跡。屋号は成田屋。定紋は三升(みます)、替紋は杏葉牡丹(ぎょうよう ぼたん)。役者文様は鎌輪ぬ(かまわぬ)。
解説
市川團十郎家は歌舞伎の市川流の家元であり、歌舞伎の市川一門の宗家でもある。その長い歴史と数々の事績から、市川團十郎は歌舞伎役者の名跡のなかでも最も権威のある名とみなされている。
團十郎と関わりの深い名跡に市川海老蔵がある。前期の市川團十郎には團十郎 → 海老蔵と襲名する例が目立ち、後期にはこれが逆転して海老蔵 → 團十郎と襲名する例が目立つようになる。
先代の十二代目團十郎が最初に襲名したのが市川新之助、その子で当代の海老蔵が最初に襲名したのも市川新之助だったため、市川宗家では新之助 → 海老蔵 → 團十郎と襲名するのが通例だと誤解されがちだが、実際にかつて新之助を名乗った者がのちに團十郎を襲名したのは、この十二代目の他には七代目と八代目があるのみである(詳細は「市川海老蔵」の項を参照)。
その圧倒的な存在感の一方、團十郎の名跡は代々のうち半数が何らかの形で非業の最期を遂げていることでも知られている。すなわち、初代は舞台上で共演の役者によって刺殺され(満44歳)、三代目は公演先の大坂で病を得て江戸には戻ったものの2か月後に死去(満21歳)、六代目は風邪をこじらせて急死(満21歳)、八代目は公演先の大坂で謎の自殺を遂げ(満31歳)、十一代目は團十郎襲名後わずか3年半で病死(満56歳)、十二代目は白血病を患い、9年間におよぶ闘病の末死去した(満66歳)。代々の墓は青山霊園にある。
市川團十郎代々
- 初代 市川團十郎
- 役者堀越重蔵の長男、1660–1704。
- 初代市川海老蔵 → 初代市川團十郎
- 二代目 市川團十郎
- 初代の長男、1688–1758。
- 初代市川九蔵 → 二代目市川團十郎 → 二代目市川海老蔵
- 三代目 市川團十郎
- 二代目の養子、1721–42。実父は二代目の高弟の三升屋助十郎。
- 初代市川升五郎 → 三代目市川團十郎
- 四代目 市川團十郎
- 五代目 市川團十郎
- 六代目 市川團十郎
- 五代目の子、1778–99。
- 四代目市川海老蔵 → 六代目市川團十郎
- 七代目 市川團十郎
- 五代目の孫で六代目の養子、1791–1859。
- 初代市川新之助 →(五代目)市川ゑび蔵 → 七代目市川團十郎 → 五代目市川海老蔵 → 成田屋七左衛門(蟄居謹慎時)→ 幡谷重蔵(旅回り)→ 二代目市川白猿
- 八代目 市川團十郎
- 七代目の長男、1823–54。
- 二代目市川新之助 → 六代目市川海老蔵 → 八代目市川團十郎 → 三代目市川白猿
- 九代目 市川團十郎
- 七代目の五男、1838–1903。
- 三代目河原崎長十郎 → 初代河原崎権十郎 → 七代目河原崎権之助 → 河原崎三升 → 九代目市川團十郎
- 贈十代目 市川團十郎
- 十一代目 市川團十郎
- 十二代目 市川團十郎
- 十一代目の長男、1946–2013。
- 市川夏雄 → 六代目市川新之助 → 十代目市川海老蔵 → 十二代目市川團十郎