「スラヴァ (セルビア正教会の習慣)」の版間の差分
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スラバの間のセルビア人の家は開放されており、来る者を拒まない。スラバの最中に誰でも招き入れるのは伝統的ではないと思われるが、セルビア人の家庭には自ら来ようと思って来た訪問者を追い返すのは、その人に対して無礼だし、何より恥だと考える向きがあるので、訪問者は追い返されることはない。 |
スラバの間のセルビア人の家は開放されており、来る者を拒まない。スラバの最中に誰でも招き入れるのは伝統的ではないと思われるが、セルビア人の家庭には自ら来ようと思って来た訪問者を追い返すのは、その人に対して無礼だし、何より恥だと考える向きがあるので、訪問者は追い返されることはない。 |
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スラバの日は[[聖ニコラウス]]の[[12月19日]](Свети Никола, Никољдан)、[[ゲオルギウス|聖ゲオルギウス]]の[[5月6日]](Свети Георгије, Ђурђевдан)、[[洗礼者ヨハネ]]の[[1月20日]](Св. Јован Крститељ, Јовањдан)、サロニカの[[聖ディミトリウス]]の[[11月8日]](Св. Димитрије Солунски, Митровдан)などがある。 |
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スラバは[[9世紀]]末のキリスト教布教の際に、セルビア人の伝統行事をとってきたものだと信じられている。 |
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2006年2月19日 (日) 16:27時点における版
スラバ(セルビア語:Слава)はセルビア人の聖人を家族で祝う慣習である。
すべての東方正教徒やスラブ民族の中で、スラバの慣習があるのは現在はセルビア人だけである。過去はクロアチア人やロシア人など、アルバニア系セルビア人を起源をとする民族で見られた慣習であったが、セルビア人以外は20世紀中に行わなくなった。
スラバは翻訳すると”称賛”という意味である。
スラバは守護聖人を称えるため、就いている職業によって称える聖人が違う。そのため、各々の家族が別々に自分の職の聖人を祝う(もちろん、複数の職業が同一の聖人と重なることもある)。スラバは父から息子へ受け継がれ、それぞれの家族が一同に集まってスラバを祝う。また、一部の家族は自分の聖人とは別の聖人を限られた範囲で祝うことがある(例えば、妻が唯一の直系家族で、彼女がスラバを祝わないとその家族のスラバが絶えてしまうときなど)。そのスラバを小スラバ、もしくは前スラバと呼ぶ。息子家族が遠く離れた土地に住んでいる場合、父親の許可を得て父親家族と同じ日にスラバを祝うが、家長である父親が生きている間は父親の家でスラバを祝うのが普通である。
スラバの前の1週間は、スラバの日に聖餐を受けるため家族で断食をする。その間にスラバのための豪華な食事が用意される。その食事の中にはスラブスキ・コラック(セルビア語:slavski kolač)とコルジボ(セルビア語:koljivo)がある。スラブスキ・コラックは翻訳すると、スラバ・ケーキである。ケーキとあるがほとんどパンである。スラブスキ・コラックの上には十字と平和の鳩と一家の聖人に関係があるシンボルを描くのが普通である。コルジボはジト(セルビア語:žito)とも呼ばれ、ゆでた小麦で作られる。小麦以外の部分はバラエティに富んでおり、しばしばクルミが入っていたり、香辛料やハチミツで味付けされたりする。小麦はキリストの復活と死んだ家族の象徴である。あと、断食の期間がスラバにもつれこむかこまないかによって、残りのメニューに動物性のものが含まれるか含まれないか影響する。
スラバの当日には家族で礼拝に出席し、聖餐を受ける。教会での礼拝終了後、教区の聖職者が各家庭を訪れる。訪れた聖職者はスラブスキ・コラックやコルジボに祝福を与え、スラバろうそくに火をともし、その家族の聖人についての話をした後、ちょっとした礼拝を行う。また、必ず行うわけではないが、家に祝福を与え、その家の亡くなった親族に対してのちょっとした追悼をすることも一般的に行われている。
スラバの間のセルビア人の家は開放されており、来る者を拒まない。スラバの最中に誰でも招き入れるのは伝統的ではないと思われるが、セルビア人の家庭には自ら来ようと思って来た訪問者を追い返すのは、その人に対して無礼だし、何より恥だと考える向きがあるので、訪問者は追い返されることはない。
スラバの日は聖ニコラウスの12月19日(Свети Никола, Никољдан)、聖ゲオルギウスの5月6日(Свети Георгије, Ђурђевдан)、洗礼者ヨハネの1月20日(Св. Јован Крститељ, Јовањдан)、サロニカの聖ディミトリウスの11月8日(Св. Димитрије Солунски, Митровдан)などがある。
スラバは9世紀末のキリスト教布教の際に、セルビア人の伝統行事をとってきたものだと信じられている。