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'''リーランド・H・ハートウェル'''('''Leland H. Hartwell''', [[1939年]][[10月30日]] - )は、[[アメリカ合衆国|アメリカ]]の[[生物学者の一覧|生物学者]]。
'''リーランド・H・ハートウェル'''('''Leland H. Hartwell''', [[1939年]][[10月30日]] - )は、[[アメリカ合衆国|アメリカ]]の[[生物学者の一覧|生物学者]]。


1960年代、[[出芽酵母]]を用いて[[細胞周期]]の遺伝解析を初めて手がける。彼が同定した多数の遺伝子のうち、cdc28と呼ばれる遺伝子が細胞周期の中心的な制御因子であることが判明。この業績により、2001年年度の[[ノーベル生理学・医学賞]]を受賞。共同受賞者は、[[ティモシー・ハント]](R. Timothy Hunt)、[[ポール・ナース]](Paul M. Nurse)。
1960年代、[[出芽酵母]]を用いて[[細胞周期]]の遺伝学的解析を初めて手がける。彼が同定した多数の遺伝子のうち、cdc28と呼ばれる遺伝子が細胞周期の中心的な制御因子であることが判明。この業績により、2001年年度の[[ノーベル生理学・医学賞]]を受賞。共同受賞者は、[[ティモシー・ハント]](R. Timothy Hunt)、[[ポール・ナース]](Paul M. Nurse)。


しかしノーベル受賞の対象となった業績は、彼の深淵で浩瀚な研究のごく一部に過ぎない。彼が分離した細胞分裂周期(cell division cycle [cdc])変異株の解析から得られる情報は、[[細胞生物学]]のあらゆる分野に変革をもたらしたといっても過言ではない。それらの多くは、現在でも世界中の研究室で活発に研究されている。また、1980年代には同じく出芽酵母を用いた遺伝解析から[[細胞周期チェックポイント]]の概念を提出、その後のがん研究に対し多大な影響を与えた。
しかしノーベル受賞の対象となった業績は、彼の深淵で浩瀚な研究のごく一部に過ぎない。彼が分離した細胞分裂周期(cell division cycle [cdc])変異株の解析から得られる情報は、[[細胞生物学]]のあらゆる分野に変革をもたらしたといっても過言ではない。それらの多くは、現在でも世界中の研究室で活発に研究されている。また、1980年代には同じく出芽酵母を用いた遺伝解析から[[細胞周期チェックポイント]]の概念を提出、その後のがん研究に対し多大な影響を与えた。

2006年1月15日 (日) 17:41時点における版

ノーベル賞受賞者ノーベル賞
受賞年:2001年
受賞部門:ノーベル生理学・医学賞
受賞理由:細胞周期の主要な制御因子の発見

リーランド・H・ハートウェルLeland H. Hartwell, 1939年10月30日 - )は、アメリカ生物学者

1960年代、出芽酵母を用いて細胞周期の遺伝学的解析を初めて手がける。彼が同定した多数の遺伝子のうち、cdc28と呼ばれる遺伝子が細胞周期の中心的な制御因子であることが判明。この業績により、2001年年度のノーベル生理学・医学賞を受賞。共同受賞者は、ティモシー・ハント(R. Timothy Hunt)、ポール・ナース(Paul M. Nurse)。

しかしノーベル受賞の対象となった業績は、彼の深淵で浩瀚な研究のごく一部に過ぎない。彼が分離した細胞分裂周期(cell division cycle [cdc])変異株の解析から得られる情報は、細胞生物学のあらゆる分野に変革をもたらしたといっても過言ではない。それらの多くは、現在でも世界中の研究室で活発に研究されている。また、1980年代には同じく出芽酵母を用いた遺伝解析から細胞周期チェックポイントの概念を提出、その後のがん研究に対し多大な影響を与えた。

略歴

受賞暦

外部リンク

自伝的エッセイ