「ジェイムズ・エルロイ」の版間の差分
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2008年1月31日 (木) 19:15時点における版
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ジェイムズ・エルロイ(James Ellroy, 1948年3月4日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス出身の小説家。本名リー・アール・エルロイ(Lee Earle Ellroy)。特に犯罪小説で知られている。アメリカの暗部を抉る時代描写、必要最小限まで説明を省く電文体のスタイルに特徴がある。その作風から「アメリカ文学界の狂犬」とも呼ばれている。
経歴
10歳の時、何者かに母ジニーヴァを殺害される。犯人は現在も不明。17歳の時に父親死去。高校中退後、空き家に住んだり、ドラッグの売人をするなど犯罪者同然のような生活を過ごす。アルコール中毒で入院した事もあり。20代の後半に文学に目覚め、小説を書き始める。母の死についてエルロイが独自に調査を重ねた手記は『わが母なる暗黒』として出版されている。
1987年、実際にあったエリザベス・ショート事件を題材にした『ブラック・ダリア』で注目を浴びる。同作はブライアン・デ・パルマ監督が2006年に映画化。『ブラック・ダリア』を皮切りとした「暗黒のLA」4部作(『ブラック・ダリア』、『ビッグ・ノーウェア』、『LAコンフィデンシャル』、『ホワイト・ジャズ』)を発表。第4部に当たる『ホワイト・ジャズ』は、過激な暴力描写と複雑緻密を極める多数の事件で展開。同作品は暗黒小説の金字塔とも評され、ジョー・カーナハン監督によって映画化企画が進められている。
「暗黒のLA4」部作完成後は、「アンダーワールドUSA」3部作に取りかかる。1960年代のケネディ政権とマフィアの暗躍を虚実ないまぜに活写した第1部『アメリカン・タブロイド』(1995年)を発表。2001年に第2部『アメリカン・デス・トリップ』を発表。第3部『Police Gazette(仮)』は2007年後半にアメリカで出版される予定。
身長185cmの大柄。2006年、ヘレン・ノードと二度目の離婚をした。カンザス州在住。
著作
- レクイエム (1981) ハヤカワ・ミステリ文庫
- 秘密捜査 (1982) ハヤカワ・ミステリ文庫
- 血まみれの月 (1983) 扶桑社ミステリー -ジェームズ・ウッズ主演の実写映画(タイトル「ザ・コップ」)あり
- ホプキンズの夜 (1984) 扶桑社ミステリー
- 自殺の丘 (1986) 扶桑社ミステリー
- キラー・オン・ザ・ロード (1986) 扶桑社ミステリー
- ブラック・ダリア (1987) 文藝春秋
- ビッグ・ノーウェア (1988) 文藝春秋
- L.A.コンフィデンシャル (1990) 文藝春秋
- ホワイト・ジャズ (1992) 文藝春秋
- ハリウッド・ノクターン (1994) 文藝春秋
- アメリカン・タブロイド (1995) 文藝春秋
- わが母なる暗黒 (1996) 文藝春秋
- クライム・ウェイヴ (1999) 文藝春秋
- アメリカン・デス・トリップ (2001) 文藝春秋
- 獣どもの街 (2004) 文藝春秋
外部リンク
- Ellroy.com
- James Ellroy - IMDb(英語)