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'''設備管理'''(せつびかんり)とは、[[建築]]・生産[[設備]]の日常の運転・定期点検・補修などを行い、機能維持を行うことである。
'''設備管理'''(せつびかんり)とは、[[建築]]・生産[[設備]]の日常の運転・定期点検・補修などを行い、機能維持を行うことである。近年、[[省エネルギー]]、[[ライフサイクルコスト]]の削減、設備寿命の長期化、省力化など、目的が多様化、複雑化している。


==概要==
==概要==

科学的に実証された[[管理標準]]を定めて行う科学的管理が、信頼性確保・[[省エネルギー]]・省力化のなど矛盾する要素を満足させるために求められている。また、故障してから整備を行う事後保全から、不調を事前に予知して行う予防保全、機器の仕様・生産過程にまでさかのぼる生産保全が行われるようになっている。
科学的に実証された[[管理標準]]を定めて行う科学的管理が、信頼性確保・[[省エネルギー]]・省力化のなど矛盾する要素を満足させるために求められている。また、故障してから整備を行う事後保全から、不調を事前に予知して行う予防保全、機器の仕様・生産過程にまでさかのぼる生産保全が行われるようになっている。


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==建築設備管理==
==建築設備管理==
建築設備の管理は、特に利用者の安全健康に配慮することが求められる。
建築設備の管理はビル管理とも呼ばれ、特に利用者の安全健康、快適等に配慮することが求められる。また、[[建築物]]の大規模化・用途の多様化によって設備が大型化、複雑化、[[ネットワーク]]化し、高度な技術や資格が要求されるようになっている。

また、[[建築物]]の大規模化・用途の多様化によって設備・機器が大型化・複雑化し、高度な技術や資格が要求されるようになっている。


===法規===
===法規・資格===
*'''[[建築物における衛生的環境の確保に関する法律]]''' : 不特定多数が利用する[[特定建築物]]の環境衛生の管理について定めている。ビル管理における[[基本法]]としての性質を持つ法律。
'''[[建築物における衛生的環境の確保に関する法律]]'''
* [[特定建築物]]の環境衛生の管理について定めている。ビル管理における[[基本法]]としての性質を持つ法律。
*'''[[建築物環境衛生管理技術者]]'''(ビル管理技術者): 特定建築物の環境衛生上の[[監督]]を行う者。国家資格者から選任する義務がある。
'''[[建築物環境衛生管理技術者]]'''(ビル管理技術者)
* [[空調]]、[[衛生]]、給排水、[[照明]]、[[騒音]]、[[健康]]、[[建築]]構造、[[清掃]]、[[ねずみ]]・[[昆虫]]防除、[[廃棄物]]等に関する知識を有する国家資格者。特定建築物の環境衛生上の[[監督]]を行う。
* 特定建築物において選任する義務がある。建築物の所有者、占有者等は建築物環境衛生管理技術者の意見を尊重しなければならないことが法的に定められている。


==生産設備管理==
==生産設備管理==
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==関連項目==
==関連項目==
*[[建築物管理]]([[ビル管理]])
* [[建築物管理]]([[ビル管理]])
*[[設備]]
* [[設備]]
*[[省エネルギー]]
* [[省エネルギー]]
*[[エネルギー管理士]]
* [[エネルギー管理士]]
*[[電気主任技術者]]
* [[電気主任技術者]]
*[[冷凍機械責任者]]
* [[冷凍機械責任者]]
*[[ボイラー技士]]
* [[ボイラー技士]]
*[[消防設備士]]
* [[消防設備士]]


==外部リンク==
==外部リンク==
*[http://www.sopej.gr.jp/ 日本設備管理学会]
* [http://www.sopej.gr.jp/ 日本設備管理学会]
* [http://www.tokyo-eiken.go.jp/kenchiku/bldg/works.html ビル管理技術者が行うべき業務(東京都健康安全研究センター)]
* [http://www.tokyo-eiken.go.jp/kenchiku/bldg/works.html ビル管理技術者が行うべき業務(東京都健康安全研究センター)]



2007年12月5日 (水) 15:00時点における版

設備管理(せつびかんり)とは、建築・生産設備の日常の運転・定期点検・補修などを行い、機能維持を行うことである。近年、省エネルギーライフサイクルコストの削減、設備寿命の長期化、省力化など、目的が多様化、複雑化している。

概要

科学的に実証された管理標準を定めて行う科学的管理が、信頼性確保・省エネルギー・省力化のなど矛盾する要素を満足させるために求められている。また、故障してから整備を行う事後保全から、不調を事前に予知して行う予防保全、機器の仕様・生産過程にまでさかのぼる生産保全が行われるようになっている。

遠隔計測・自動調整によって省人化が行われるようになっている。

したがって、関わる人間により合理的な運用方法や効果的な改修提案を行うことも求められている。

建築設備管理

建築設備の管理はビル管理とも呼ばれ、特に利用者の安全、健康、快適等に配慮することが求められる。また、建築物の大規模化・用途の多様化によって設備が大型化、複雑化、ネットワーク化し、高度な技術や資格が要求されるようになっている。

法規・資格

建築物における衛生的環境の確保に関する法律

  • 特定建築物の環境衛生の管理について定めている。ビル管理における基本法としての性質を持つ法律。

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理技術者)

  • 空調衛生、給排水、照明騒音健康建築構造、清掃ねずみ昆虫防除、廃棄物等に関する知識を有する国家資格者。特定建築物の環境衛生上の監督を行う。
  • 特定建築物において選任する義務がある。建築物の所有者、占有者等は建築物環境衛生管理技術者の意見を尊重しなければならないことが法的に定められている。

生産設備管理

生産設備の管理は、生産性の向上のために費用の低減と信頼性の確保の両立が求められる。

精密な測定の必要な製品の増加のため、測定器の精度管理も重要となっている。

関連項目

外部リンク