渡辺香涯

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渡辺 香涯(わたなべ こうがい、1874年明治7年)11月24日1961年昭和36年)9月29日)は明治時代から昭和時代にかけての日本画家

略歴[編集]

1874年11月24日に東京府四谷区荒木町に生まれる。名は啓三。1892年(明治25年)に高橋玉淵に入門、また川端玉章にも師事した。1896年(明治29年)の日本絵画協会第1回絵画共進会、1897年(明治30年)春季の日本絵画協会第2回絵画共進会二作品を出品、同年7月に東京美術学校を卒業。同年秋季の日本絵画協会第3回絵画共進会に「木枯」を出品し、二等褒状を得る。1898年(明治31年)春季の日本絵画協会第4回絵画共進会に「秋致」を出品した後、2、3年山形県群馬県の中学校教員を務めて1900年(明治33年)に帰京する。

1912年(大正6年)から母校の東京美術学校で教鞭を取り、1920年(大正9年)に教授となって1933年(昭和8年)まで務めた。无声会の会員、日本漆工会会員、国華倶楽部員として活躍している。1961年9月29日に没した。

作品[編集]

参考文献[編集]

  • 日本美術院百年史編集室編 『日本美術院百年史 一巻上』図版編、日本美術院、1989年
  • 山田奈々子 『木版口絵総覧』 文生書院、2005年