橋頭事件

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橋頭事件(きょうとうじけん)は、1979年1月22日台湾高雄県橋頭郷で発生したデモ行進国民党政府が台湾で戒厳令が施行されてから、最初の政治デモ活動であった。発生した地名を取って、高雄橋頭事件とも呼ばれる。

概要[編集]

  • 1978年8月、元高雄県長の余登發とその息子の余瑞言が「匪諜(中国共産党スパイ)」であるとして政府に摘発され、重刑を求刑された。このことが社会的な不満と党外の人々の反発を招いた。党外の者たちは、政府による余登發の逮捕を「党外の人々による全国行進運動を阻止するもの」と捉えた。しかし、この父子の逮捕により、党外勢力の団結はいっそう強固なものになった。
  • そこで、当時、著名な反対運動の中心人物であった許信良黄信介陳菊何春木張俊宏曽心儀らは、余登發の故郷である橋頭郷でデモ活動を行い、余登發父子の釈放を要求した。