新人民軍
新人民軍 New Peoples Army | |
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フィリピン政府との抗争に参加 | |
活動期間 | 1969年3月- |
活動目的 | フィリピンの共産化 |
指導者 | ホセ・マリア・シソン |
活動地域 | フィリピン |
前身 | フクバラハップ |
関連勢力 | フィリピン共産党 |
敵対勢力 |
フィリピン政府軍 アメリカ合衆国 |
新人民軍(New Peoples Army, NPA)はフィリピンのフィリピン共産党の軍事組織で、左翼革命闘争を展開したフクバラハップを批判し、これに変わるものとしてルソン島中部の農村で数十人規模で誕生した。その後、マルコス政権下で急膨張しピーク時には2万5800人の兵士を有する組織となった。アキノ政権下も全面対決による壊滅をねらったが失敗した。1992年にはラモス大統領がフィリピン共産党の合法化を打ち出したが後に撤回し、左翼穏健派を憲法の枠内に取り込み武装ゲリラの孤立化を図り成果を上げた。アメリカ合衆国はテロ組織に指定し、資産凍結対象になっている。
アロヨ政権はNPAの掃討を2010年までに成し遂げると主張している。
組織概要
1969年3月、ルソン島の農村で結成され、政府軍との衝突、外国人の誘拐などを行ってきた。1992年成立のラモス政権はゲリラの孤立化を進める政策を推し進め、その結果、衰退していった。
現在の保有兵力は約七千人まで縮小したとされるが、尚政府軍との衝突がたびたび見られる。
背景
フィリピンの共産主義勢力は、第二次世界大戦中に日本軍と戦い、日本軍の撤退後もアメリカ軍と独立後のフィリピン政府軍と戦闘を続けたが、1954年までにフィリピン政府軍に制圧された。1969年、毛沢東思想による革命と体制変革をめざす、フィリピンの共産主義・毛沢東主義勢力は、新人民軍(NPA New Peoples Army)を結成し、フィリピン政府軍に対する武装闘争を開始した。新人民軍(NPA)は、フィリピン全国に展開し、フィリピンの軍隊・警察・インフラ・企業に対する武力攻撃を繰り返し、フィリピン政府軍は新人民軍(NPA)の武力攻撃に対して掃討戦を継続しているが、海外のテロ支援国家の支援を受けるNPAを完全制圧することは難しく、2007年10月現在、武力行使は継続中である。
参考文献
- 『フィリピン新人民軍従軍記 -ナショナリズムとテロリズム』 野村進 (講談社α文庫)