掬粋巧芸館
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掬粋巧芸館 | |
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施設情報 | |
管理運営 | 一般財団法人掬粋巧芸館 |
開館 | 1932年 |
所在地 |
〒999-0122 山形県東置賜郡川西町大字中小松2886 |
位置 | 北緯38度0分49.1秒 東経140度3分2.5秒 / 北緯38.013639度 東経140.050694度座標: 北緯38度0分49.1秒 東経140度3分2.5秒 / 北緯38.013639度 東経140.050694度 |
プロジェクト:GLAM |
掬粋巧芸館(きくすいこうげいかん)は、山形県川西町に所在する山形県の登録博物館。運営は、一般財団法人掬粋巧芸館。開設者である井上酒造(現・樽平酒造)10代目・井上庄七が収集した日本・中国・朝鮮を中心とした東洋陶磁の600点弱を収蔵している。開館は1932年(昭和7年)で、日本の私立美術館の中でも歴史の古いものの一つである。所蔵品のうち、「染付飛鳳唐草文八角瓢形花生」(そめつけひほうからくさもんはっかくひさごがたはないけ、重要文化財)は、元代青花磁器の世界的名品として知られる[1]。残念ながら現在は休館中である。
主な収蔵品
[編集]陶磁器
[編集]- 染付飛鳳唐草文八角瓢形花生
- 中国景徳鎮で元代に発達した染付(青花)磁器の作品。染付とは、白磁の釉下に青の絵付けを施したもので、素地に呉須(酸化コバルト)で絵付けをした後、透明釉を掛けて焼成する。本品は上半部には飛鳳文、下半部は八角形に面取りした各面に飛鳳文と草虫文を表し、口縁部、底部、中央部にはそれぞれ蓮弁文を表す。元時代には染付(中国では「青花」という)の名品が多いが、本品のような瓢形(ひょうたん形)で八角に面取りした複雑な器形の遺品は極めて少なく、同様の品は英国・デイヴィッド財団、トルコ、イスタンブールのトプカプ宮殿博物館にそれぞれ一点ずつ存在するのみである。
- 重要美術品
- 白地黒掻落牡丹文瓶(しろじくろかきおとしぼたんもんへい) 宋時代・磁州窯
- 白釉黒花牡丹文梅瓶(はくゆうこっかぼたんもんめいぴん) 宋時代・磁州窯
- 五彩獅子文盤 明時代
- 五彩龍鳳文壺 明時代
甲冑
[編集]- 前田慶次所用 素懸白糸威朱塗五枚胴具足
- 甘糟景継所用 紺糸威胴丸具足(山形県指定文化財)
建造物
[編集]- 掬粋巧芸館本館 - 1932年建設。土蔵造。収蔵庫と展示室を兼ねた建物で、日本の美術館建築の中でも古いものの一つである。
- 掬粋巧芸館日本館 - 1938年建設。石造。
- 「樽平酒造」の本館ならびに酒蔵等の蔵6棟も登録有形文化財である。
所在地
[編集]- 山形県東置賜郡川西町大字中小松2886
交通
[編集]開館時間・休館日
[編集]- 開館 4月 - 11月 9:00 - 16:00(受付は15時半まで)
- 休館 月曜日 及び 12月~3月(冬期)
- 入館は有料。受付は隣接する「樽平酒造株式会社」で行っている。
脚注
[編集]- ^ 『世界陶磁全集13 遼・金・元』、小学館、1989、の解説による。