手島精一記念研究賞
手島精一記念研究賞(てじませいいちきねんけんきゅうしょう)は、大学関係者ならびに大学院学生の研究を奨励するために、特に優れた研究業績を上げたものに対して贈られる賞。
概要[編集]
東京工業大学の前身である東京工業学校及び東京高等工業学校の校長として25年有余にわたり工業教育に精進した手島精一が大正6年(1917年)に老齢退官した際、氏の功績を永遠に記念するために当時の政界、財界、教育界の諸名士が発起人となって募金が行われた。その原資がもとで本賞は設けられた。
現在は大学関係者並びに大学院学生の研究を奨励するため、特に優れた研究業績を上げた者に対して本賞の授与が毎年一回行われている。
本賞には、研究論文賞、博士論文賞、留学生研究賞、発明賞、中村健二郎賞、および藤野志郎賞がある。
応募対象[編集]
- 研究論文賞 (Seiichi Tejima Research Award)
- 博士論文賞 (Seiichi Tejima Doctoral Dissertation Award)
- 留学生研究賞 (Seiichi Tejima Overseas-Student Research Award)
- 発明賞 (Seiichi Tejima Invention Award)
- 特に優れた発明[1]を行った教員又は教員のグループを対象とした賞。この賞は関係教員等の推薦を受けて応募した者の中から原則として5件以内を選考し、賞状のほかに副賞として20万円が贈られる。また、当該発明のうち極めて優れたもので、それが科学技術の進歩に大きな貢献をされるものと認められたもの1件については、副賞に加えて別に賞金を贈られることがある。
- 中村健二郎賞 (Kenjiro Nakamura Prize)
- 藤野志郎賞 (Siro Fujino Prize)
- 科学技術分野において特に優れた研究成果を上げた若手研究者[3]を対象とした賞。この賞は優れた研究成果を上げ、関係教員の推薦を受けて応募した者の中から原則として1名を選考し、賞状のほかに副賞として30万円が贈られる。