平版印刷

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平版印刷(へいはんいんさつ)とは、凸版、凹版、孔版とならぶ印刷技術のひとつで、版に凹凸がほとんど存在しないものをいう。版に親油性の部分と親水性の部分を作り、水で湿らせる。水は油性インクをはじくため、親油性の部分にのみインクが乗る。

平版印刷は1798年のリトグラフ(石版)の発明にはじまり、歴史的には凸版印刷や凹版印刷にくらべると新しいが、写真製版がしやすいことなどから現在の主流の印刷方法である。

とくにオフセット印刷の発展により、日本では1972年に平版印刷はそれまでの主流であった凸版印刷を追い越し、2000年には印刷出荷額の73.9%を占めるにいたった[1]

画線部が非画線部に対してわずかに(数µm)突起しているものを平凸版(へいとっぱん)、耐刷力を増すために逆に画線部が低くなっているものを平凹版(へいおうはん)と呼ぶ[2]

版画技法としてのデカルコマニーや、バルビゾン派コローらが利用したガラス・ステロ版(エッチング用の針で感光液の上に描画する)も平版に含まれる[3]

脚注[編集]

  1. ^ 『全印工連の50年』p.152
  2. ^ 『印刷事典』pp.474,475
  3. ^ 「版種」『版画事典』pp.379-380

参考文献[編集]

  • 『印刷事典』 日本印刷学会、印刷朝陽会、2002年、第五版。
  • 『全印工連の50年』 全日本印刷工業組合連合会、2005年
  • 室伏哲郎 『版画事典』 東京書籍1985年ISBN 4487731441

関連項目[編集]