巻き爪

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巻き爪(まきづめ、まきつめ、彎曲爪)は、足のが通常より横方向に曲がっている、又は丸みを帯びた変形をしている状態。

症状[編集]

親指の爪に起こる場合が多い。巻き込む形や深さや角度の程度や場所によっては、爪が皮膚に食い込み炎症を起こす場合があり、それを陥入爪と呼ぶ。その場合、出血または化膿を併発することがある。

一般に巻き爪の中でも彎曲爪と分類されるものは痛みを伴わず、陥入爪と分類されるものは痛みを伴うものとの大まかな鑑別もある。(ただし、彎曲がひどくなると爪が指の肉を挟む形になり、陥入していなくても痛みが発生する場合がある)。 しかし、明らかな分類が示されているわけではないため、巻き爪の分類の1つに陥入爪がある事となり、巻き爪と陥入爪は同意語とされている。

治療[編集]

手術によって爪の抜爪を行う観血的治療や、ワイヤー(金属)による矯正を行う保存療法が以前は一般的な治療法であった。

手術[編集]

手術による治療では、保険適応となり自己負担が軽減される反面激しい疼痛を伴う場合が多く、再発の確率も決して少なくはない。 矯正等の保存療法に比べ、通院回数が少なく済む場合が多い。

ワイヤー(金属)矯正[編集]

ワイヤーや金属素材による巻き爪矯正の場合では、手術に比べ疼痛が少ないが保険適応外のため自己負担額は高くなる。 ワイヤー式矯正の種類も数種類あり、矯正器具の調整が必要なため通院と改善までの期間が必要になる。

また、無理に強い力を加えて短期間で症状を改善させようとすると、爪が割れたり爪根に疼痛を発生するなど悪影響を及ぼしてしまう点、未対応の症状が多い点、巻き爪の再発および再発の際の特殊変形の発生、矯正器具装着中の外観上の問題等のデメリットもある。

プレート式矯正[編集]

現在では形状記憶素材を用いた疼痛と外観上の問題点を改善させた巻き爪矯正法もある。 外観上の問題点を改善させた矯正方法であり病院をはじめ治療院や整骨院・サロンなどで取り入れている所も増えている。

プレート式矯正においても種類が数種類ある。 施術所も、単にプレートを貼付する施術所から治療や再発予防に力を入れている施術所、独自の術法を用いる等により様々な症状に対応できる施術所まで様々である。

治療法まとめ[編集]

巻き爪・彎曲爪と陥入爪では手術術式が異なり、注意を要する。

一般の外科では陥入爪に対して手術などで治療することが多いが、その際には結構な痛みを伴い再発の可能性も決して低くはないことがある。 痛みを避けたい患者は、外科的処置ではなく矯正の方が無難ではある。 ただし矯正治療は時間的経過がかかる点と、手術に比較して再発のリスクが高い点、矯正方法や施術所によって症状の対応や改善の程度や再発の可能性・再発予防において差がある点に注意が必要である。 患者本人の年齢、生活様式、症状に応じた治療法と適切な病院・施術所の選択が望ましい。

また出血・化膿している場合は、手術はしないまでも最低限の外科的な処置は必要である。その場合は医師がいる施設での治療が必要となる。

その他[編集]

深爪や合わない靴などの原因により指先に過度な力が掛かることが原因の場合が多い。この場合、過度な爪切りにより変形が悪化することが多いため、爪切りを控えるべきとされる。ただし食い込んだ箇所の化膿、炎症に対しては対症療法(爪切除、デブリードマン)は行われるべきである。

また、陥入爪を含む爪変形には白癬菌感染(爪水虫)が原因となる場合が多々あり、その際は上述の手術、矯正治療は原則適応とならないので、先ずは爪水虫に対する治療を行う。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]