川角太閤記

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川角太閤記』(かわすみ たいこうき)は、江戸時代初期に書かれたといわれる、豊臣秀吉に関する逸話をまとめた書籍。川角三郎右衛門著。全五巻。

概要[編集]

本書は田中吉政に仕えた川角三郎右衛門が、秀吉と同時代の当時の武士から聞いた話をまとめた「聞書」や覚書を元にして書かれたとする。同時代の人物の述懐が収録されている点で他の太閤記とは一線を画し、元和年間の成立で、甫庵太閤記よりも数年早く刊行された。

内容は、天正10年の織田信長甲州征伐から太閤秀吉の死後、関ヶ原の戦いのある慶長5年ぐらいまでで、主に秀吉の軍功を中心にしているが、秀吉以外の武将の逸話も多く、物語体や編年体ではなく、個別の逸話が覚書の形式で条々で書かれており、それが大まかに年代順に並んでいるので、一部は年代不詳の逸話もある。本来は単に『太閤記』といったが、かなり趣が異なるため、後になって他の太閤記と区別するために著者の川角三郎右衛門の名を冠して呼ぶようになった。

明智光秀の旧臣でその後前田利長に仕えた山崎長門守や、豊臣秀次馬廻だった林亀之助などの話があり、基本的に小説である『太閤記』の中では比較的に史料価値があると判断されていたので、本能寺の変や豊臣秀次事件などに関する史料としてしばしば引用される。

書籍情報[編集]

原文
現代語訳

関連項目[編集]