山谷省吾

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山谷 省吾(やまや せいご、1889年5月31日 - 1982年6月5日)は、日本の聖書学者

経歴[編集]

岡山県出身。東京帝国大学卒業。第四高等学校教授、第三高等学校教授、京都帝国大学講師、1937年(昭和12年)「パウロの神学」で京大文学博士

1945年(昭和20年)より1951年(昭和26年)まで日本基督教団信濃町教会の牧師を務める。[1] 1955年(昭和30年)東京神学大学教授、1975年(昭和40年)東北学院大学教授。1978年(昭和53年)にキリスト教功労者を受賞[2]新約聖書改訳委員として口語訳聖書の完成に努めた。

著書[編集]

  • パウロのピリピ書』警醒社書店、1921
  • 『新約聖書・新訳と解釈 第1巻』長崎書店、1930-48
  • 『パウロ神学に於ける「主」礼拝の問題』長崎書店、1936
  • 『パウロの神学』長崎書店、1936
  • 『基督教の愛について』基督教思想叢書刊行会(現代基督教叢書)、1937
  • 『法制経済講義案』長崎書店、1940
  • 『パウロ』弘文堂、1942
  • 『新日本建設の原理』新教出版社(現代説教選)、1945
  • 『アガペー キリスト教の愛』木水社、1948
  • 『新約聖書解題』新教出版社、1948
  • 『聖書入門』弘文堂(アテネ新書)、1950
  • 『新約聖書の理解』日本基督教団出版部、1954
  • 『基督教の起源』新教出版社 1957-59
  • 『古代世界とキリスト教』新教出版社、1963
  • 『新約聖書神学』教文館、1966
  • 『ローマ人への手紙 パウロ書簡・新訳と解釈』新教出版社、1967
  • 『パウロの手紙講話』新教出版社(アテネ新書)、1967
  • 『新約聖書辞典』清水弘文堂書房、1968
  • 『ガラテヤ人への手紙・テサロニケ人への手紙 パウロ書簡・新訳と解釈』新教出版社、1972
  • 『エペソ・ピリピ・コロサイ・ピレモン パウロ書簡・新訳と解釈』新教出版社、1975
  • 『渓流 激動期のわが半生』日本基督教団出版局、1980.1

共編著[編集]

  • エミール・シルレル共著『ヨハネ伝福音書』刀江書院、1928
  • 『新約聖書辞典』弘文堂(アテネ文庫)、1951
  • 高柳伊三郎,小川治郎共編『口語新約聖書略解』日本基督教団出版部、1955

翻訳[編集]

  • ゲオルグ・ハインリチ著、石原謙共訳『原始基督教』岩波書店 1917
  • ハルナツク『基督教の本質』イデア書院(基督教名著集)、1925、のち岩波文庫
  • ルゥドルフ・オットー『聖なるもの』イデア書院(基督教名著集)、1927、のち岩波文庫 
  • アドルフ・フォン・ハルナック『アウグスティンの懺悔録』岩波文庫、1929

脚注[編集]

  1. ^ 『日本キリスト教歴史大辞典』619頁
  2. ^ 日本キリスト教文化協会 顕彰者一覧※2022年10月23日閲覧

参考[編集]

  • 『日本人名大辞典』
  • 『日本キリスト教歴史大辞典』教文館、1988年