山本久栄

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山本 久栄(やまもと ひさえ、1871年 - 1893年7月20日)は、明治時代の社会事業家である。徳富蘆花の小説『黒い眼と茶色の目』のヒロイン寿代(ひさよ)のモデルとなった人物で、蘆花の初恋の相手でもある。小説の題名のうち、黒い眼は新島襄を、茶色の目は山本久栄を指す。

山本久栄の墓 (京都市左京区)

山本覚馬と後妻小田時栄との間に生まれる。1885年に洗礼を受ける。1888年同志社女学校を卒業する。在学中、徳富蘆花と恋愛したが、1887年に破談になる。悲恋と生母時栄との離別で悩んでいる時に、ショファイユの幼きイエズス修道会京都支部のフランシス手芸塾に通う。修道女達との交流をきっかけに、1892年11月1日ミドン宣教師の元で改宗式と洗礼式を行う。ブランディンの洗礼名を受ける。

父覚馬を最後まで見取り、その後は修道院で生活をし、修養孤児の教育に従事する。また、カトリック看護婦養成事業を開拓する。

墓は京都市左京区鹿ケ谷若王子山町の若王子山同志社墓地内の北西隅に山本家一族と共にある。

関連作品[編集]

参考文献[編集]

  • 『日本キリスト教歴史大事典』教文館、1988年
  • 春木祐児「徳冨蘆花『黒い眼と茶色の目』の「山下寿代」と山本久栄」『解釈』第62巻7・8月号、2016年