大盛堂書店

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大盛堂書店

大盛堂書店(たいせいどうしょてん)は、東京都渋谷区に所在する書店

概要[編集]

1912年創業[1]

渋谷スクランブル交差点に存在することで知られる店舗は、不死身サイボーグとして知られる日本軍の兵士であった舩坂弘によって設置された。舩坂弘は日本に帰国したときに既に死亡したとされていた。このため帰国してすぐに自分の墓標を抜いた。それからこれからの時代は学びの時代だと考え、東京の渋谷に1坪の書店を開店して13冊の本を出版した。印税は全額日本赤十字社に寄付した[2]

舩坂弘が大盛堂書店を始めた理由は、とにかくアメリカの先進性を知っていただきたいという思いからであった。戦後に要注意人物としてアメリカの各地を転々としていく中で、日本の敗戦の原因は知識の差であるということを知り、日本にも本のデパートが必要であると感じたため。現代ではビルの一棟の全部が書店であるというのは珍しくないものの、このビジネスモデルは大盛堂書店から始まった[3]

長田庄平テレビ番組で大盛堂書店が紹介された際には、大型書店に負けずに経営を続けられているのは舩坂弘の不死身が経営にも活きているのではと語った[2]

2005年よりファッション雑誌を中心に扱う書店にリニューアルされた。当時の渋谷センター街ギャルギャル男の勢いが凄く、よくギャルからファッション雑誌が有るか聞かれていた。書店の店員は無いですと答えることが一番堪えるため、ファッション雑誌を軸にした品揃えにすることで売り上げが伸びて大成功をした[4]

2014年時点では1階にファッションやタレントの書籍を揃えて、地下に漫画を揃えて、2階に文学エッセイなどを揃えている。1階と2階の客層は大きく違い、2階にまで客に上がっていただくのは難しいため、2階ではフェアイベントを行うなどの工夫がされている。『大盛堂書店2F通信』というフリーペーパーが発行されていた[5]

2021年トーハンの公式YouTubeチャンネルでは、大盛堂書店の社長インタビューするという動画が3回にわたって配信された。そのうちの1回では、三島由紀夫との秘話が語られた[6]

脚注[編集]

座標: 北緯35度39分35.1秒 東経139度42分0.3秒 / 北緯35.659750度 東経139.700083度 / 35.659750; 139.700083