塩見美喜子
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塩見 美喜子(しおみ みきこ、1962年2月25日[1] - )は、日本の分子生物学者。学位は、博士(農学)(京都大学・論文博士・1994年)(学位論文『Characterization of the fragile X syndrome gene products』)、博士(医学)(徳島大学・論文博士・2003年)[2](学位論文「カゼインキナーゼ2は脆弱X症候群原因遺伝子の翻訳産物をリン酸化し、その生物学的性質を変化させる」)[3]。東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻生物化学講座教授[3]。夫は慶應義塾大学教授の塩見春彦[4]。
来歴
[編集]愛知県名古屋市生まれ[4]。1980年、愛知県立明和高等学校卒業[4]。1984年、岐阜大学農学部農芸化学科卒業[4]。1988年、京都大学大学院農学研究科修士課程修了[4]。1990年、ペンシルベニア大学ハワード・ヒューズ医学研究所 研究補佐員[4]。1994年、京都大学より博士(農学)の学位を取得し[2][4]、ペンシルベニア大学ハワードヒューズ医学研究所 研究員[4]。1997年、科学技術振興事業団 若手研究者長期在外研究員。1999年、ペンシルベニア大学医学部生物物理学科 研究員。
2000年に帰国し[4]、徳島大学ゲノム機能研究センター 講師[4]。2001年同助教授。2003年、医学博士(徳島大学)[2]。2007年同准教授。2008年、慶應義塾大学医学部 准教授[4]。2009年猿橋賞を受賞。2012年、東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻 教授[4]。
受賞歴
[編集]社会的活動
[編集]研究業績
[編集]学位論文
[編集]- 塩見美喜子『Characterization of the fragile X syndrome gene products』京都大学〈博士論文(乙第8739号)〉、1994年11月24日 。(日本語題名:脆弱X症候群の直接原因となる遺伝子産物の機能解析)
- Mikiko C.Siomi『Casein kinase 2 phosphorylates the fragile X mental retardation protein and modulates its biological properties』徳島大学〈博士論文(乙第1850号)〉、2003年3月27日 。(日本語題名:カゼインキナーゼ2は脆弱X症候群原因遺伝子の翻訳産物をリン酸化し、その生物学的性質を変化させる)
著書
[編集](監修・編集・翻訳)
- Shao-Yao Ying 編、河府和義、佐々木博己、塩見美喜子 監訳 編『MicroRNA実験プロトコール - 発現・機能解析・同定から、データベースによる標的予測、医学研究への応用まで』羊土社、2008年4月。ISBN 9784758107235 。
- 塩見春彦、塩見美喜子、稲田利文、廣瀬哲郎 編 編『拡大・進展を続けるRNA研究の最先端 - 長鎖noncoding RNA・small RNAからRNA修飾・編集・品質管理まで』羊土社、2010年6月。ISBN 4758103070 。
競争的資金
[編集](科研費 研究代表者)
- 2003-2004年度 - 特定領域研究「脆弱X遺伝子FMR1と小分子RNAが携わる翻訳制御」
- 2004-2006年度 - 基盤研究A「http://kaken.nii.ac.jp/d/p/16207011.ja.html 内在性遺伝子発現制御に関わるRNAi関連分子の機能解析]」
- 2005年度 - 特定領域研究「脆弱X症候群遺伝子FMR1の解析を通して知る神経機能発現ネットワーク」
- 2013-2015年度 - 基盤研究A「トランスポゾン抑制因子piRNAの生合成機構の解明」
- 2013-2017年度 - 基盤研究S「トランスポゾン侵略から生殖細胞ゲノムをまもるpiRNA動作原理の統合的理解」
(科研費 研究分担者)
- 2000年度 - 特定領域研究A「RNA結合蛋白質の発現異常に伴うヒト遺伝病の分子機能解析」代表:塩見春彦
- 2001-2006年度 - 特定領域研究「高次機能性RBN結合蛋白質によるゲノム情報発現制御」代表:塩見春彦
- 2009-2013年度 - 新学術領域研究「小分子RNA作用マシナリーの中核因子Argonauteの解析」代表:泊幸秀
脚注
[編集]- ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.410
- ^ a b c “<研究最前線>塩見 美喜子-"動く遺伝子"から生殖細胞のゲノムを守る仕組みを解き明かしたい”. M-hub (2020年2月17日). 2024年2月22日閲覧。
- ^ a b 塩見美喜子 PEOPLE 東京大学 2022年5月閲覧
- ^ a b c d e f g h i j k l m “第40回 | この人に聞く「生命に関わる仕事っておもしろいですか?」 (塩見 美喜子 教授)”. www.terumozaidan.or.jp. テルモ生命科学振興財団. 2024年2月22日閲覧。
- ^ 猿橋賞に塩見慶応大准教授 RNA研究でモデル提唱月 - archive.today(2014年8月10日アーカイブ分)
- ^ 研究不正再発防止のための改革委員会『研究不正再発防止のための提言書』(PDF)(レポート)理化学研究所、2014年6月12日 。2014年8月3日閲覧。
- ^ “「論文撤回によって『STAP細胞はない』ということになる」(理研改革委会見・下)”. 弁護士ドットコム. (2014年6月13日) 2014年8月3日閲覧。
外部リンク
[編集]- “塩見研究室”. 東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻. 2014年8月3日閲覧。
- “塩見 美喜子”. ReaD 研究者. 2014年8月3日閲覧。
- “Characterization of the fragile X syndrome gene products(脆弱X症候群の直接原因となる遺伝子産物の機能解析)”. 国立国会図書館デジタルコレクション. 2014年8月3日閲覧。
- “塩見 美喜子 生物科学専攻 教授”. 学科ガイダンスビデオ. 東京大学大学院 理学系研究科・理学部. 2014年10月4日閲覧。