土踏まず

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土踏まず(つちふまず)とは、ヒトの足裏にあるアーチ形状である。土踏まずは片足に三箇所(厳密に言えば四箇所)あり、それぞれ、前後方向、左右方向、水平回転方向の姿勢制御を容易にする。また、アーチ形状がバネのように作用することで、にかかる衝撃を緩和させる役割もある。

直立二足歩行を行うことで次第に形成されるため、生まれたばかりの赤ん坊にはない。なお、土踏まずが形成されるのはヒトだけである。

足に合わないを履くなど、足の使われ方によっては、土踏まずが正常に形成されないことがある。土踏まずが正常に形成されていない足を、扁平足と呼ぶ。ただし、外観上で確認できなくても、骨格としては形成されていることがあり、足裏が見かけ平らであっても扁平足とは限らない。

運動能力[編集]

土踏まずのアーチ形状は、模式化すると、接地するのが2点となる。この2点にかかる圧力の差によって、さながら差動トランス制御のように、筋肉が連動することで、円滑な姿勢制御を実現している。

扁平足の者は、脚が疲れやすいと言われているが[誰によって?]、姿勢情報の入力センサーとも言える土踏まずの機能がない、もしくは低下していることにより制御が遅れ、必要以上の脚力を使ってバランスを取っているからだと考えられる。

運動においては、平衡感覚、つまり瞬時に力を発揮しやすい姿勢が取れるか否かが、反応速度(瞬発力)や動作の切り返しに大きな影響を与え、土踏まずの有無によって顕著な差が生じると考えられている。昨今、(子供の)土踏まずの成育を足育と称し、靴や草履が見直される傾向もあるが、靴の高機能化によって足が過保護になり、土踏まずが正常に形成されなくなるのを憂慮してのことであろう。

裸足で生活することで、土踏まずの成長によいという意見がある。子供の足を鍛え、土踏まずの成長を促す取り組みとして、保育園幼稚園小学校などで常に裸足で生活させ、裸足で歩いたり走ったり、足を鍛える運動を積極的に取り入れる、はだし教育というものが注目されている。全国各地の学校で取り入れられている。

また、草履下駄など鼻緒付の履物を普段活用することで、足の筋肉の鍛錬になり、土踏まず形成に効果があるとされる。学校でのはだし教育に絡め、鼻緒付の履物を素足で履くよう指定する学校などもある。また、「健康草履ミサトっ子」という奈良県三郷町特産の草履があり、学校履きとするほか、親が子供に履くよう買い与える例も多い。

第二の心臓[編集]

サルチンパンジーなどの類人猿は、直立二足歩行の際、でバランスを取っているため、姿勢が低くなる。一方、ヒトは土踏まずの機能により、比較的、高い姿勢(膝を伸ばした状態)で歩くことができる。姿勢が高くなるほど、全身に血液が行き渡りにくくなるが、ヒトの脚の筋肉は極めて緻密に制御されており、細かい伸縮の繰り返しによって、姿勢を安定させると共に、さながらポンプのように、血液の循環を助けると言われている[誰によって?]。歩くことによって血行が良くなることは知られており、脚が第二の心臓と呼ばれる所以である。

二足歩行ロボット[編集]

関連項目[編集]