吉丸末吉

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吉丸 末吉(よしまる すえきち、1887年5月6日 - 1973年[1])は、日本薬剤師

ふりかけ食品の元になる製品を考案したことで知られる。

来歴[編集]

熊本県で生まれる。1908年9月に当時の熊本薬学校熊本大学薬学部の前身)を卒業した[2]

当時日本では食料が不足しており、特にカルシウムが足りていなかった。それを補うために「魚を骨ごと細かくし、美味しく味付けをしてご飯にかけて食べる」という方法を考案した[1]。このアイディアを事業化し、「御飯の友」の商品名で販売した[1]。吉丸が「御飯の友」を考案したのは1913年大正2年)年頃とされている[3]。「御飯の友」の製造元は後にフタバとなった。

2013年に熊本で結成された国際ふりかけ協議会が、2015年に吉丸の誕生日にちなんで5月6日を「ふりかけの日」に制定した[1]

全国ふりかけ協会は1994年に「御飯の友」をふりかけの元祖と認定したが、2022年に当時の認定の不備を認めて取り消し、改めて再調査を実施するとしている[4]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d “きょうは「ふりかけの日」 小麦の高値続く中、米食回帰なるか”. 産経新聞. (2022年5月6日). https://www.sankei.com/article/20220506-D5RVALNTZFPSZEVGO3X5AZRROI/ 2024年1月13日閲覧。 
  2. ^ 【ふりかけの元祖】熊本大学で卒業名簿見つかる! - YouTube(くまもと県民テレビチャンネル、2022年9月21日)2024年1月13日閲覧。
  3. ^ 日本で最初に商品化されたふりかけはどれか - 国立国会図書館レファレンス共同データベース(大阪府立中央図書館での対応事例、2021年10月24日)2024年1月13日閲覧。
  4. ^ ふりかけ元祖問題について - 田中食品(2023年1月4日)2024年1月13日閲覧。