可搬式蒸気機関
可搬式蒸気機関とは移動可能な蒸気機関で建設現場や農場等での動力等に使用された。
概要[編集]
当初、蒸気機関はほぼ例外なく定置式蒸気機関で炭鉱などの鉱山での揚水や発電や製粉、紡績などの動力として使用され産業革命を支えた。その後、蒸気機関のボイラーが高圧化、機関の高出力化に伴い、移動が容易になるよう小型化された。それにより建設現場や林業、農場などで移動して使用されるようになった。類似の形状のトラクションエンジンが移動、運搬を目的とした駆動系を備える走行を前提とした構造に対して可搬式蒸気機関は停止した状態での運転が主となる構造で移動用に自走能力を持つ機種もある。欧米では動態保存されている例も多く、スティームミーティング等で展示、実演される。