半疑問形

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半疑問形(はんぎもんけい)、または半クエスチョン[1]とは日本語で、文節の末尾を上げて疑問形のような形にすることである。尻上がりイントネーション[2]とも。

日本語では1970年代に関東で発生し女性が使いはじめ急速に広まった[2]

近代から広まっていった、文意をイントネーションによって表そうとする傾向の一部と考えられる[要出典]

英語などではこういった話し方は"uptalk"と呼ばれ、日常的で一般的なものである[3]アメリカ英語では若い男性と女性のどちらにも uptalk は使われるが、自信なさげな女性のステレオタイプとして信じられている[4]

効果[編集]

半疑問形を用いることによって、自分の話が続くことを相手に示すという効果を得られる[要出典]若い女性が男性のように「アー」とか、「エー」などのように話を続けるというのは少々違和感があるため、それの代用として非常に有用である[要出典]なお、これは女性の方が半疑問形を使う傾向が強い理由なのではないかとも言われる[要出典]しかし、相手に話しへの割り込みを許さないのでやり過ぎると不快感を与えかねない[要出典]

日本語では相手の知識の確認を求める意味で用いられる[5]「◯◯? なんだけどさぁ」の方が、「◯◯って知ってる?」や「◯◯って分かる?」などのように相手に知識の有無の確認を取ってから話し始めるよりも会話の時間を短くすることが可能であり、有効である[要出典]また直接聞くよりも婉曲的で丁寧である[要出典]

また、相手に同意を促す[要出典]、相手の注意を引く[5]、という効果が得られる。半疑問形を質問だと思ってしまい相槌を打ってしまうことがあり、否応なしに相手の注意を引くことができる[要出典]

それ以外には、断定を避けつつも強調する[5]もしくは感情を含ませつつ強調するという効果もある[要出典]

聞き手はこれらの効果の違いに関わらず、「かわいい」「甘えている」「押し付けがましい」といった印象を持つという調査結果もある[3][5]

起源[編集]

半疑問形の起源としては、「鳥はネ、空をサ、飛べるヨ」のように、文節の途中に挟むことができるネ・サ・ヨの代わりに生じたという説がある。上記のように、若い女性には似合わないのでイントネーションの上下や引き伸ばしによる使い方が出現し広まっていったのではないか、という説である。[要出典]

また、上述の通り、英語での"uptalk"、すなわち語尾を上げる喋り方が帰国子女に染み付き、これが日本語でも用いられるようになって広まっていったのではないかという説もある[要出典]

その他には栃木県茨城県の「尻上がり」と呼ばれる方言の一種(東関東方言)との関連性と結びつけた説もある[3]

参考文献[編集]

  1. ^ 塩田雄大 (1998年11月1日). “「半クエスチョン」 ことば(放送用語) - 最近気になる放送用語 NHK放送文化研究所”. 2016年3月閲覧。
  2. ^ a b 木部暢子竹田晃子田中ゆかり日高水穂三井はるみ 編著方言学入門 pp040-041[1] 2013年
  3. ^ a b c 「日本語ウォッチング」、井上史雄著、岩波新書、1998年
  4. ^ A Female Senator Explains Why Uptalk Is Part of Women's 'Nature' Emma Green Jan 16, 2014
  5. ^ a b c d ●半クエスチョンの機能● 津田優香里 -日本語の熊手:日本語学小論-”. 2015年11月閲覧。