利休饅頭

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利休饅頭利久饅頭(りきゅうまんじゅう)は、和菓子のうち、饅頭の一種。大島饅頭(おおしままんじゅう)とも呼ばれる[1]

概要[編集]

「利休」の名の由来は、各地域及び菓子店によって逸話に差があるものの、千利休にちなみ、茶会の際のお茶請け(茶菓子)として出されたことが由来であることが共通している(後述)。旅館料亭等で温物として出されることがある。

各地域及び菓子店によって内容や大きさなどに相違点があるものの、多くは蒸し饅頭であり、皮に黒砂糖を用い(「大島饅頭」の名は黒砂糖の産地である奄美大島にちなむ[1])、中にの入った構造である。

小麦粉を薄く溶いたものを衣にして、利休饅頭を揚げるという食べ方がある。

古典落語茶の湯』において、料理のできない主人公が「利休饅頭」と称して作る和菓子が登場する。これは蒸したサツマイモと蜜を練って、魚油を塗った型にはめるという、本家とは似ても似つかぬおかしな製法の、非常にまずいものとして語られる。

各地の利休饅頭[編集]

山口県宇部市[編集]

  • 由来
千利休の茶会の時、黄金色の饅頭が出された。この饅頭を利休が大変気に入り、それ以来利休の茶会には必ずこの饅頭が出されたという。そのため、この饅頭は「利休饅頭」と呼ばれるようになったという。
  • 特徴
一口サイズの黄金色をした蒸し饅頭。安価であり、40個で1000円(税別)程度で販売されている。こし餡と白餡の2種類。三田風月庵の「利休饅頭」と吹上堂の「利休さん」は、パッケージ、色、名前(利休さん、利休饅頭)中の餡等は多少異なるが、どちらも人気がある。地元では、一般に両方を含めて通称「利休饅頭」と呼ぶ。
吹上堂の「利休さん」は、畳の目が付けられているのが特徴で、白餡と黒餡がある。また、吹上堂には「献上利休」という通常の「利休さん」の半分の大きさのものがある。これは皇后が山口県を訪れた際に、初めて作られた。黒、白、ゆずの3種類の餡があり、現在は受注生産である。あまり日持ちはしないらしい。
  • 店名・商品名[2]
    • 吹上堂:利休さん
    • 三田風月庵:利休饅頭
    • 風月堂:利休饅頭
    • 小川蜜カス本舗:利休まんじゅう
    • 果子乃季:利休饅頭
特に有名なのは、吹上堂の利休さんと三田風月庵の利休饅頭。歴史的には三田風月庵の方が古く老舗である。

三重県伊勢市[編集]

藤屋窓月堂
  • 由来
明治の初め、伊勢茶人達が千家宗匠を招き、大神宮献茶会を催した。そのとき、藤屋窓月堂の初代藤波五左衛門が宗匠好みの饅頭をつくり、お茶の伴に用いた。宗匠は、その床しき風味に感じ「利休饅頭」と付けた。
  • 特徴
紅白と抹茶の3種類あり、紅は小豆こし餡、白はうずら豆こし餡を使用している。抹茶は皮に抹茶をいれ紅と同じ餡を使用している。抹茶は彼岸お盆の期間限定で販売されている。(ある程度の数量を頼めば彼岸お盆以外の時期でも受注生産してくれる)最初は、白いものだけだったが、慶事に使えるように、皮をうす紅に染め、小豆の漉し餡をいれたものを創った。地元では、引き出物としてこの饅頭の詰め合わせを使うことがある。上品な甘さが人気を集める薯蕷三重県の代表的銘菓。他の一般的な利休饅頭と由来も特徴も大きく異なる。弔事用の緑の物もある。
  • 歴史
昭和26年11月、昭和天皇、三重県御巡幸にのとき献上。平成2年11月、天皇即位による神宮御親謁みのとき献上。
藤波孝生官房長官の生家。

島根県浜田市・大田市[編集]

  • 由来
千利休(茶聖)→古田重然(茶人)→初代浜田城古田重治(重治は重然の甥)→仲屋の家祖治右衛門と伝えられた。治右衛門は長期保存に耐える饅頭を作り出した。
  • 特徴
硬くなったらこんがり焼くか、または衣をつけて食油で揚げてもおいしい。
  • 店名・商品名
    • 仲屋(大田市):利休饅頭
    • 仲屋老舗(浜田市):利休饅頭

京都府[編集]

  • 特徴
昔の黒糖の産地であった大島から名づけられたといわれている。こしあんの饅頭で、焼印には紅葉銀杏のものがある。
  • 店名・商品名
    • 畑野軒老舗:大島饅頭

広島県呉市[編集]

  • 特徴
贈物として人気。
  • 店名
    • 鶴屋安芸

静岡県熱海市[編集]

  • 特徴
北海道産の小豆と沖縄呆波照間島産の黒糖を使用。
  • 店名・商品名
    • あたみや:利休饅頭
    • 利久:利久まんじゅう
  • 特徴
餡は備中産の大納言を白ザラで炊き、生地は沖縄波照間産の黒糖を使用。
  • 店名・商品名
    • 中村屋
    • 利休饅頭

静岡県沼津市[編集]

  • 店名・商品名
    • お菓子処ヤマモト:利休饅頭。

栃木県那須温泉[編集]

  • 特徴
ゴマ団子風のお饅頭で温かい。お茶と一緒に運ばれてくる。
  • 店名
    • 那須温泉山楽(旅館

山形県酒田市[編集]

  • 特徴
しっとりとした皮に濃厚なこしあんが入っている。
  • 店名・商品名
    • 酒田屋:利休饅頭

東京・横浜[編集]

  • 特徴
薄皮にこしあんを詰めた饅頭。皮には大麦粉食物繊維の含有量が多い)と黒砂糖ミネラルが豊富)を使用。
  • 店名
    • 寿々木

北海道函館市[編集]

  • 店名
    • 栄餅本店

大阪市北区中津[編集]

  • 店名
    • 広喜堂

熊本県天草市[編集]

  • 特徴
黒糖のさっぱりした甘さ。
  • 店名
    • 饅頭よしだ屋

フランス パリ[編集]

  • 店名
    • 虎屋パリ店

インドネシア バリ島 サヌール[編集]

  • 店名
    • gekkou cafebar
バリ島にある和菓子のカフェ。利休饅頭もある。

脚注[編集]

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