切手展

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国際切手展の会場(2005年にタイ王国で開催されたタイペックス05の会場)
国際切手展の切手商のブース(同上)

切手展(きっててん)とは、切手のコレクションの展覧会である。

概要[編集]

単に切手を展示している博物館は世界各国にあり、日本では郵政博物館切手の博物館などで見ることが可能である。

これに対し、切手展では今までに発行された切手の中から、あるテーマに沿って収集し展示用にレイアウトされたコレクションが公開される。切手収集家が自身のコレクションから郵便史や図案別といったテーマで構成したリーフに切手の歴史的経緯や図案の概要といった説明を施した作品を出品するのであり、そのため切手の背景にある社会的、歴史的事象も掘り下げるものである。また大規模な切手展ではコレクションのコンクールが行われるほか、切手収集家同士の交流会が行われるほか、切手商や郵便事業者の出店ブースが設けられる場合もある。

国際切手展[編集]

国際切手展は、世界一流の郵趣コレクションを広く公開することで郵趣の普及と拡大を図る目的がある。国際郵趣連盟英語版の加盟国の持ち回りで毎年2 - 3か国で開催されている。また国際切手展には加盟国各国の郵政当局がブースを出店するほか、同じく世界各地の切手商も出店する。また開催国だけでなく参加国も切手展開催記念の記念切手を発行することも少なくない。また中には、本国では販売しない会場限定の記念切手(小型シートなど)を郵政ブースで販売することもある。日本では2011年横浜市日本国際切手展2011が開催された。

日本における切手展の歴史[編集]

1947年に京都で開催された切手展の記念小型シート、当時の2円普通切手を5枚組み合わせたもの

1945年より旧郵政省と郵趣団体が協力した展覧会が各地で頻繁に開催されたが、これらは郵便事業だけでなく電気通信事業なども含めた逓信事業啓発が中心となり、今日的な展覧会のイメージではなかった。また、この当時全国各地の百貨店などの会場で地方切手展が開催されたが、当時の郵政省は開催地にちなんだ記念小型シートを発行した。しかし多くは普通切手を組み合わせただけのものであったうえに回数も多かったことから切手収集家から濫発乱造と非難された。

全国規模の競争切手展の第1号は、1950年に開催された全日本切手コンクールである。この展覧会は1回だけで終わり、1951年より全日本切手展へと継承された。さらに、1966年より全国切手展、1977年よりスタンプショウが開催されている。

また小規模な切手展は日本各地にある切手収集家の団体が主催して行われることもある。

日本における国内切手展[編集]

日本で今日開催されている主な国内切手展には全日本切手展スタンプショウ全国切手展がある。

切手展の構成[編集]

審査により採点が行われる競争部門と審査が行われない非競争部門に大別される。

  • 競争部門には、チャンピオンクラス、レギュラークラス、ワンフレームクラス、刊行物クラスなどがある。チャンピオンクラスのみ過去の切手展での上位入賞などの特別な出品資格が必要となる。
  • 非競争部門には、企画出品、審査員出品などがある。

切手展の審査[編集]

競争部門では厳密に定められた審査基準に従い、出品者の作品を審査員が審査し、その結果が公表される。 審査結果によりメダルや賞状が出品者に授与される。佳作以上の作品が切手展会場に展示される。

切手展の審査員[編集]

審査員となるには、郵趣知識、過去の切手展における入賞実績や見習(副審査員)としての経験などが必要である。審査員となる人は収集家、郵趣関係者が多い。

切手展の出品者[編集]

競争部門のチャンピオンクラスを除いては誰でも出品することができる。 出品者のほとんどは切手収集家である。昭和の切手ブームの頃までは著名な大収集家(多くは資産家)が存在し彼らが切手展へ積極的に出品していた。 今日では大収集家はほとんど居なくなったが、彼らに代わり、一般の人が、出品物についてよく研究した作品や、従来とは違った視点で構成した作品を出品するようになった。

主要な切手展は東京都内で開催されるため、かつては都内の会場まで行かなければ作品を直接に観ることができなかった。 しかし、近年ではWeb環境が一般に普及したことから、個人のコレクションや切手展への出品作品をWeb上に公開している収集家が増えており、Webを介して出品作品の一部を観ることが可能である。

切手展の参観[編集]

参観するのに特別な資格は必要ないが、切手展により入場料金が必要な場合がある。

出典[編集]

  1. ^ 全日本切手展2014”. 郵政博物館. 2015年12月15日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]