八重塚古墳群

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

八重塚古墳群(やえづかこふんぐん)は、埼玉県北本市にある古墳群である。

「八重塚」と呼ばれている台地上に築造されている。1960年(昭和35年)に古墳3基(八重塚1号〜3号墳)の所在が確認され、1号墳と2号墳の調査が実施された。1986年(昭和61年)から1988年(昭和63年)にかけ、北里研究所メディカルセンター建設事業に伴う発掘調査が行われ、周溝の一部が発見されている。

古墳[編集]

  • 八重塚1号墳
    開削した道路に石室がかかり発見された。半地下式で胴張のある横穴式石室をもつ。刀子出土。
  • 八重塚2号墳
    東西30メートル、南北22メートル、高さ1.7メートルの歪んだ円墳とされているが、方墳の可能性もある。1992年(平成4年)に周溝の一部が発掘された。
  • 八重塚3号墳
    道路工事中に石室が発見された。この時点で封土は失われていた。

参考文献[編集]

  • 塩野博 『埼玉の古墳 北足立・入間』 さきたま出版会、2004年

関連項目[編集]