伏目温泉

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伏目温泉
山川砂蒸し温泉と開聞岳
温泉情報
所在地 鹿児島県指宿市山川福元
交通 鉄道:指宿枕崎線山川駅下車、タクシーで約15分
泉質 塩化物泉
泉温(摂氏 100 °C
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伏目温泉(ふしめおんせん)は、鹿児島県指宿市山川福元(旧国薩摩国)にある温泉山川温泉(やまがわおんせん)とも呼ばれる。

泉質[編集]

  • 湧出温度100℃前後の塩化物泉。周辺にある指宿温泉などの温泉地と比較して塩分濃度が高い。

温泉地[編集]

伏目海岸と呼ばれる海岸付近に指宿市営(旧山川町営)山川砂むし保養施設(山川天然砂むし温泉)があり、他にヘルシーランドと呼ばれる公衆浴場老人福祉施設がある。内陸部の温泉は農業などに利用されており、豊富な地熱を利用した山川発電所がある。

なお砂むし温泉は、施設近くののり面崩落の影響により、2021年11月23日から臨時休館中で、2024年4月の再開を目指し復旧工事中[1]

歴史[編集]

海岸付近に温泉や高温の噴気があることは古くから知られており、の加熱処理や砂むしに利用されていた。1943年(昭和18年)頃から本格的な開発が始まり、1963年(昭和38年)までに8本の井戸が掘削された。温泉は製塩に利用されていたが、1964年(昭和39年)に温泉製塩が禁止されて以降は農業や観光に利用されている。

アクセス[編集]

参考文献[編集]

  • 黒川達爾雄 『かごしま文庫41 いで湯の国・鹿児島』 春苑堂出版、1997年、ISBN 4-915093-48-4
  • 山川町編 『山川町史(増補版)』 山川町長中村治男、2000年。

脚注[編集]

関連項目[編集]