五毛党

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

五毛党(ごもうとう、ウーマオタン、拼音: wǔmáo dǎng)とは、中華人民共和国における中国共産党配下のインターネット世論誘導集団である。

通常は一般人を装い、インターネット上のコメント欄や電子掲示板などに、中国共産党政権に有利な書き込みをする。または共産党「それに関連する事」を批判する人に対する集団攻撃をする。ネットを通じ、世論誘導をする役割を担っている。2015年時点で、約1050万人程度いると見られている[1]。中国政府が世論操作のためにSNSに投稿させている「やらせ書き込み」は、年間で4億8800万件に上るという[2]

歴史[編集]

2004年の長沙市党委宣伝部のネットコメンテーターについて、「毎月の最低支払金額が600元で、1回の書き込み毎に五毛が上乗せされる」とされていたことを踏まえ、その名がついた。

五毛党の必要条件[編集]

五毛党のコメンテーターは、一般的には中国共産党主導のもと地方政府の宣伝部門で構成され[3]、活動は地元政府と連携する事が殆どである。

仕事は世論を誘導し地方政府への負の印象を排除する事だが、中国共産党の主張と一致しないことがある[4]

また一般的なイメージと異なり、論争などの攻撃的な行動を好まず、政府を賛美し、都合の悪い話題を逸らすことに主力が注がれている[2]

募集と規模[編集]

「中国共産党委員会大学募集意見(仮称)」によれば、主に大学の大学共産党宣伝部、青年団の学生、教務、ネットワークセンター職員などから募集される[5]

新浪微博のコメントのアカウント

工作機関ではあるものの、特に存在を伏せられてはおらず、2005年4月、揚子ニュースは「市内の宿遷市市党委員会宣伝部で、26人のインターネットコメンテーターを募集する」放送をした[2]

国外でも活動しており、ツイッター、フェイスブック、知恵袋等、各国のインターネットコミュニティで活動している[6]

給与とボーナス[編集]

インターネット上のコメント欄や電子掲示板などに、書き込み1件当たり5毛が支払われる。

世論を効果的に誘導するなど、傑出したコメンテーターには、ボーナスが割り当てられる。新華ネットの優秀批評家賞10賞などが代表的である[7]

周小平や花千芳などの作家は特に功績が大きく、習近平から直接面会にて労いを受けている[8]

脚注・出典[編集]

  1. ^ 五毛党とは - コトバンク/朝日新聞 2010-12-14, 朝刊オピニオン
  2. ^ a b 中国「五毛党」のやらせ書き込み、年間4億件超=ハーバード大研究発表”. 大紀元 (2016年5月27日). 2017年8月3日閲覧。
  3. ^ 巴中市人事局采取四大措施加强网络舆情监控” (中国語). 四川省人民政府 (2009年7月29日). 2016年8月14日閲覧。
  4. ^ [1]
  5. ^ “为认真贯彻落实《中共中央、国务院关于进一步加强和改进大学生思想政治教育的意见》(中发〔2004〕16号)和《教育部、共青团中央关于进一步加强高等学校校园网络管理工作的意见》(教社政〔2004〕17号)精神,牢牢把握网上舆论主导权,为我省高等教育改革发展稳定提供良好的舆论环境,努力构建社会主义和谐校园,现就加强高校网络评论员队伍建设提出以下意见。”
  6. ^ http://www.appledaily.com.tw/appledaily/article/forum/20151222/36967330/ 焦點評論:五毛黨已入侵台灣(黃世澤)
  7. ^ 新华网2007年度优秀网评人评选揭晓
  8. ^ http://politics.caijing.com.cn/20141016/3722979.shtml 习近平嘱咐「希望你们创作更多具有正能量的作品」cmn:周小平#cite_note-rdemo1-4

関連項目[編集]