中村太地

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 中村太地 王座
名前 中村太地
生年月日 (1988-06-01) 1988年6月1日(29歳)
プロ入り年月日 2006年4月1日(17歳)
棋士番号 261
出身地 東京都府中市
師匠 米長邦雄
在位中タイトル 王座
段位 七段
戦績
タイトル獲得合計 1期
2017年10月11日現在

中村 太地(なかむら たいち、1988年6月1日 - )は、将棋棋士米長邦雄永世棋聖門下。棋士番号は261。一般社団法人生徒会活動支援協会相談役[1]東京都府中市出身。

棋歴[編集]

幼稚園の頃に将棋を覚え、小学2年より八王子将棋クラブに通い、小学4年ごろよりプロを意識するようになる[2]

1998年、第23回小学生将棋名人戦でベスト8(準々決勝で2学年上の戸辺誠に敗れる)。2年後の2000年、第25回の同大会では準優勝。同年、奨励会試験に合格し、入会する。

2006年春にプロ入り(四段昇段)。そのときのインタビュー[3]で自分の棋風について問われると、「無理攻めです」と笑顔で答えた。

第40期(2009年度)新人王戦で、決勝三番勝負に進出。広瀬章人との早稲田大学在学生対決[4]となったが、2連敗で敗退。

第23期(2010年度)竜王戦で6組優勝(5組昇級)。渡辺明竜王への挑戦権を争う本戦トーナメントでは、初戦で戸辺誠に敗れる。

2011年度、勝率0.8511(40勝7敗)を記録し、第39回将棋大賞の勝率1位賞を受賞。勝率8割5分以上は中原誠が1967年に記録した 0.8545(47勝8敗)以来史上2人目で、史上2位の高率[5]。なお、7敗のうち2敗は新人王戦で奨励会三段者に敗れたものである。また、同年度の第70期順位戦C級2組では10戦全勝でC級1組へ昇級。この期のC級1組への昇級者は中村を含む3名がすべて10戦全勝であり、史上初。

第83期(2012年度)棋聖戦では、森内俊之名人佐藤康光王将のタイトル保持者[6]等を破り、挑戦者決定戦で深浦康市に勝利して、自身初のタイトル挑戦を決め、同時に六段へ昇段した。番勝負では羽生善治に3連敗でタイトル獲得ならず。第60期王座戦でも挑戦者決定戦まで勝ち上がるが、羽生に敗れた。

さらに第61期(2013年度)王座戦でも2期連続で挑戦者決定戦まで進み、郷田真隆に勝利、再び羽生への挑戦を決める。番勝負では第3局までで2勝1敗と初タイトル獲得に王手をかけたが、その後2連敗し、タイトル獲得はならなかった。

第74期(2015年度)順位戦C級1組では、9勝1敗・1位の成績でB級2組への昇級を決めた。

2017年には、第65期王座戦挑戦者決定戦で青嶋未来五段に勝利、自身3回目となる羽生王座への挑戦者に決定した。五番勝負は10月11日の第4局で中村の3勝1敗で決着し、中村は初タイトルとなる王座を獲得した。同日付で「タイトル1期獲得」により七段に昇段。

棋風[編集]

プロデビュー当時は振り飛車党だったが、2007年頃から棋風を改造し、居飛車党に転向した。角換わり横歩取りを得意とする。

人物[編集]

  • 嫌いな食べ物はしいたけ。
  • 幼少時の夢はFBI捜査官。
  • プロデビュー当時は早稲田実業高等部に在学中で、同学年には夏の甲子園で活躍した斎藤佑樹がいた[7]
  • 早稲田実業学校高等部在学時は生徒会評議員を務め、生徒会運営に携わっていた。
  • 2007年、早稲田大学政治経済学部に進学[8]。同期に女流棋士熊倉紫野[9]。在学中、論文コンクールで優秀な成績を収め、2010年3月25日、同大学の政治経済学術院奨学金(政経スカラシップ)を授与される[10]。論文名は、「無党派層の政党好感度 政策と業績評価からのアプローチ」。
  • 2008年10月、フランスパリで行われた第21期竜王戦七番勝負第1局(渡辺明竜王対羽生善治名人)の記録係を務めた。中村による振り駒の結果は(表側)が4枚で渡辺の先手[11]。会場設営の際に感電する事故があり、解説で同行していた佐藤康光棋王が「もしものことがあれば私が記録係を務めます」と申し出たが大事には至らず務めを果たした。
  • 2014年4月より、首都大学東京において、法学系特別講義「将棋で学ぶ法的思考・文書作成」の非常勤講師を務める[12]
  • 同姓同名(ただし名前の読みが異なる)のバイオリニストである中村太地と交友がある。2013年頃に共通の知人から紹介され、その後定期的に食事に行くなど情報交換を続けているという[13]

昇段履歴[編集]

  • 2000年9月 6級 = 奨励会入会
  • 2006年4月1日 四段 = プロ入り
  • 2011年1月27日 五段 = 勝数規定(四段昇段後100勝)[14]
  • 2012年4月26日 六段 = タイトル挑戦(第83期棋聖戦)[15]
  • 2017年10月11日 七段 = タイトル1期(第65期王座)

主な成績[編集]

タイトル[編集]

一般棋戦[編集]

  • 第40期(2009年度)新人王戦 第2位
  • 第23期(2010年度)竜王ランキング戦 6組優勝

タイトル挑戦[編集]

  • 棋聖 1回(第83期)
  • 王座 2回(第61期、第65期)

挑戦回数3回 獲得1回

将棋大賞[編集]

  • 第39回(2011年度) 勝率1位賞
  • 第40回(2012年度) 敢闘賞、連勝賞
  • 第41回(2013年度) 名局賞(羽生善治との第61期王座戦五番勝負第4局千日手指し直し局)

記録[編集]

  • 勝率記録 0.8511(2011年度、歴代2位)[16]

著書[編集]

単著[編集]

共著[編集]

テレビ[編集]

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]