ブラームス国際コンクール

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ブラームス国際コンクール(ブラームスこくさいコンクール、ドイツ語: Internationaler Johannes Brahms Wettbewerb 英語: International Johannes Brahms Competition)は、ドイツの生んだ作曲家ヨハネス・ブラームスを記念した国際コンクール

2014年で第21回を迎え、現在ヨーロッパで権威のあるコンクールの一つである。正式名称はヨハネス・ブラームス国際コンクール

概要[編集]

ブラームス避暑地として利用し、交響曲第2番ヴァイオリン協奏曲等の名作を書き残したオーストリアヴェルター湖畔の街ペルチャッハドイツ語版で、9月上旬に1週間強にわたって開催される。

ピアノヴァイオリンチェロヴィオラ声楽室内楽の6部門があり、審査員は世界の巨匠が名を連ねる。

課題曲は全ての部門を通して、予選または本選のステージにおいてブラームスの作品の演奏が義務付けられている。

2002年のヴァイオリン部門優勝は有希・マヌエラ・ヤンケ。また6部門中取り分け欧州で登竜門として注目度の高いチェロ部門は、伊藤悠貴(同部門日本人初第1位・2010年)、上野通明(第1位・2014年)、イシュトヴァン・ヴァルダイ(Istvan Vardai:第1位・2006年)、ガブリエル・シュヴァーベ(Gabriel Schwabe:第2位・2005年)、アレクセイ・ジーリン(Alexey Zhilin:第3位・2010年)をはじめ、当コンクール入賞を期にその後のキャリアを発展させている若手チェリストを輩出している。

ヴィオラ部門では大野若菜が2011年(第18回)に日本人初優勝、2016年にNHK音楽番組「クラシック倶楽部」全国放映で話題を呼んだエイドリアン・ラ・マルカは、2009年(第16回)に入選している。ピアノ部門では2012年(第19回)に佐藤麻理の優勝、黒田佳奈子の準優勝による上位日本人独占で注目を集めた。

2016年度はピアノ部門の審査が執り行われなかったが、2017年度はピアノ部門開催が決定している。

特徴[編集]

他の国際コンクールに無い特徴として、審査の透明性が挙げられる。

一次予選の時より、一人ずつ演奏が終わった後に審査員全員が技術点と芸術点と2種類の点の書かれた札を公表し、その場で誰に何点付いたのかが分かる仕組みになっている。

過去の日本人入賞者[編集]

第8回
<ヴィオラ部門> 第3位 Mihoko KUSAMA
<ピアノ部門> 第1位 Mariko ONISHI
<声楽部門> 第3位 Nozomi MINESHIMA
<室内楽部門> 第3位 YOSHIZAWA/HEDENBORG
第9回
<バイオリン部門> 第1位 有希・マヌエラ・ヤンケ
<ピアノ部門> 第2位 Hiroyo IMAGAWA
第10回
<ピアノ部門> 第2位 Oyabu YUKA
<声楽部門> 第2位 Akiko HAYASHIDA
<室内楽部門> 第1位 PARZ/FUKUNAGA
第12回
<ピアノ部門> 第2位 Shiyo MATSUURA
第13回
<ヴィオラ部門> 第2位 Mariko HARA
<ピアノ部門> 第2位 Nobue ITO
<声楽部門> 第3位 Noriko YAMAZAKI
第14回
<チェロ部門> 第2位 Yuiko ARAI
<ヴィオラ部門> 第2位 Saeko OGUMA
第16回
<ピアノ部門> 第3位 Ryu SAITO
第17回
<チェロ部門> 第1位 伊藤悠貴
<ピアノ部門> 第1位 Nao YUKI
第18回
<ヴィオラ部門> 第1位 Wakana ONO
<ピアノ部門> 第2位 Kanji KOZUTA
<ピアノ部門> 第3位 Yuumi YAMAGUCHI
第19回
<ピアノ部門> 第1位 Mari SATO 第2位 Kanako KURODA
第20回
<ピアノ部門> 第1位 Atsuko KINOSHITA 第3位 Mari SHIBUTA
第21回
<チェロ部門> 第1位 上野通明
<ヴィオラ部門> 第2位 Hiyoli Togawa
<ピアノ部門> 第2位 Hitomi NAKAYAMA
第22回
<ピアノ部門> 第1位 安藤真野
<バイオリン部門> 第3位 中村太地[1]

脚注[編集]

外部リンク[編集]