中山重蔵

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中山 重蔵(なかやま じゅうぞう、1943年 - )は、日本化学者埼玉大学理学部教授。1995年-1997年には、東京大学教授も併任。ヘテロ原子化合物(特に新規有機硫黄化合物)の合成、構造、反応を研究。特に硫黄の特性に基づく有機合成に造詣が深い。埼玉大学副学長

略歴[編集]

在外研究[編集]

論文[編集]

  • 「炭素陽イオン[(R₂N)-2C⁺⁻]とジカルコゲノカルボキシラート(-CX-2⁻)を正、負のイオン対とする分子内塩の化学」(『有機合成化学協会誌』,有機合成化学協会, 60(2), 106-114, 2002)
  • 「カルベニウム炭素を陽イオン、ジチオおよびジセレノカルボキシラートのカルコゲン原子を陰イオンとする分子内塩の化学」(CACS forum,埼玉大学分析センター編, 20, 7-20, 2000)
  • "Chemistry of Dithiranes,1,2-Dithietanes, and 1,2-Dithietes" , Advances in Heterocyclic Chemistry , 77, 221-284, 2000
  • "Chemistry of Thiophene 1,1-Dioxides" , Topics in Current Chemistry , 205, 131-195, 1999
  • 「新しいチオフェン合成法の開発とその応用」(『有機合成化学協会誌』,有機合成化学協会, 52(4), 308-317, 1994
  • 「単体硫黄およびセレンとアセチレンジカルボン酸ジメチル、プロピオル酸メチル、およびベンザインとの反応(ヘテロ原子の有機化学<特集>)―(6族元素(硫黄、セレン、テルル))」(共著)(『日本化学会誌』,日本化学会編,1987(7), 1424-1429, 1987)
  • 「単原子ペリ架橋ナフタレン類の化学」(『有機合成化学協会誌』,有機合成化学協会, 39(8), 682-689, 1981)
  • 「2-アルコキシ-1,3-ベンゾジチオールおよび1,3-ベンゾジチオリリウム塩の化学」(共著)(『有機合成化学協会誌』,有機合成化学協会, 37(8), 655-666, 1979)

受賞歴[編集]

  • 1982年 有機合成化学協会論文賞
  • 1995年 国際典型元素化学協会賞

専門分野[編集]

脚注[編集]