不思議惑星キン・ザ・ザ

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不思議惑星キン・ザ・ザ
Кин-дза-дза!
監督 ゲオルギー・ダネリヤ
脚本 ゲオルギー・ダネリヤ
レヴァン・ガブリアゼ
出演者 スタニスラフ・リュブシン
エフゲニー・レオーノフ
ユーリー・ヤコヴレフ
音楽 ギヤ・カンチェリ
撮影 パーヴェル・レベシェフ
編集 Наталья Добрунова
配給 ソビエト連邦の旗 Sovexportfilm
日本の旗 マウントライト
日本の旗 パンドラ
公開 ソビエト連邦の旗 1986年12月1日
日本の旗 1991年1月12日
日本の旗 2001年7月ニュープリントで公開(配給:パンドラ)
日本の旗 2016年8月20日デジタル・リマスター版公開(配給:パンドラ+キングレコード)
上映時間 135分
製作国 ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦
言語 グルジア語
ロシア語
チャトル=パッツ語
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不思議惑星キン・ザ・ザ』(ふしぎわくせいキン・ザ・ザ、原題:Кин-дза-дза! Kin-dza-dza!)は、1986年発表のソビエト連邦ディストピアコメディー・SF映画。モスフィルム製作、ゲオルギー・ダネリヤ監督、ゲオルギー・ダネリヤ、レヴァン・ガブリアゼ脚本。135分のカラー映画である。ロシア人の間でカルト的な人気を集め、同国民は作中のユーモラスな対話をしばしば真似する。

ソ連全土で1570万人の驚異的な観客を動員[1]。その後も世界中でカルト的人気を博し、日本でも上映された。

監督自身の手になるアニメ版『Ку! Кин-дза-дза-дза』が、2013年に公開された[2]。上映時間は100分。舞台が21世紀はじめに移され、登場人物にも一部変更がある(マシコフとゲデヴァンが、それぞれ世界的チェロ奏者のウラジーミル・チジョフとその甥でDJ志望のトーリクに変更)。

概要[編集]

1980年代の冬のモスクワが舞台。「ヴォーヴァおじさん」(дядя Вова)ことマシコフと「ヴァイオリン弾き」(Скрипач)のグルジア人学生ゲデヴァンは、異星人を名乗る裸足の男の持つテレポート装置によって、キン・ザ・ザ星雲の砂漠の惑星プリュクに飛ばされてしまう。地球へ帰るための2人の長い旅が始まった。

星の住民は地球人と同じ姿をしており、見かけによらぬハイテク技術と、地球人類を風刺したかの様な野蛮な文化を持っていた。彼らはテレパシーが使え、通常の話し言葉は「クー」と「キュー」のみで、後者は罵倒語、前者がそれ以外を表す。しかし彼らはすぐにロシア語を理解し、使うことができる。社会はチャトル人(Чатлане)とパッツ人(Пацаки)という2つの人種に分かれており、支配者であるチャトル人に対して被支配者であるパッツ人は儀礼に従わなければならない。両者の違いは肉眼では判別できず、識別器を使って区別する。

この星を支配しているのは武器を使って好き勝手に威張り散らしている「エツィロップ」と呼ばれる警官たちである。プリュクの名目上の為政者はPJ様(ПЖ)と呼ばれ、人々は彼を熱烈に崇拝するが、自身は無害で無口な人物に見える。プリュクにおける燃料は水から作られたルツ(Луц)というものである。自然の水は取り尽くされ、飲み水は貴重品となっており、ルツから戻すことでしか手に入らない。プリュクではマッチ棒(の上の化学物質)が非常に高価なものであり、カツェと呼ばれて事実上の通貨となっており、所有者は特典が受けられる。

ディストピアな設定はソビエト社会の寓意的描写ではないかと言われる。実際ダネリヤの監督としての高い評価が、この奇妙で曖昧な映画がソビエトの厳しい検閲を通り抜けた唯一の理由であると言われている。作中では解説が若干省かれているので解りにくく、理解するには前後の伏線を注意深く頭に留めておく必要がある。

用語[編集]

  • カツェ - マッチ
  • チャトル - 通貨。
  • ツァーク - 低い身分であることを示す鼻に付ける小さな鈴。
  • ペペラッツ - 宇宙船。釣鐘状をしておりプロペラのようなものを回して飛行する。
  • グラビツァーパ - ペペラッツを時空移動させるための加速器。モーター部品。
  • ルツ - ペペラッツに使われる燃料。水から作られる。
  • エツィロップ - 権力者、警察官。
  • エツィフ - 囚人を収容する小さな箱。
  • 「キュー」 - 公言可能な罵声語。
  • 「クー」 - それ以外の全ての表現。

[編集]

  1. ^ Энциклопедия отечественного кино によると、1987年にソ連で公開された映画のうち、観客動員は第14位。
  2. ^ YouTubeのプロモーションビデオ(約2分)

外部リンク[編集]