不動尻キャンプ場

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不動尻キャンプ場(ふどうじりキャンプじょう)は、かつて神奈川県厚木市七沢3067番地にあった、県立の青少年キャンプ場である。

概況[編集]

かつては12棟のキャビン(定員6人から10人)と30張の常設テント(定員5人)を持つ300人定員のキャンプ場であった。6月から9月の夏期のみ開設され、嘱託職員の管理主任(退職校長など)、管理助手と呼ばれる県の臨時雇用職員(アルバイト)によって運営されていた。利用者は、大山登山や鐘ヶ嶽(かねがたけ)登山の他、敷地内に流れる谷太郎川での川遊びなどを楽しんだ。

現在は廃止され、「不動尻キャンプ場」となっている。ロッジ(本管理棟・副管理棟)は取り壊されており、土台だけが残る形となっている。キャビン(宿泊棟)も同様に取り壊され、往時の面影はない。テントサイトの石組みがわずかにキャンプ場の名残を残している。キャンプ場に通じる林道(二の足林道)は、ゲートにて封鎖されており、車両で行く事はできず、徒歩でのみ往来可能となっている。

キャンプ場付近はほとんどの携帯電話のサービスエリア外であり、通信が困難な地域となっている。

不動尻は、登山道の分岐点でもあり、ここを通る登山道は、大山方面と三峰方面(秩父の三峰と区別するため「丹沢三峰」とも呼ばれる)に分かれている。大山への道は、表丹沢からの道のりと比べて急峻であり、主に下山道として利用される。下山し本厚木駅方面へ向かう途上には、七沢温泉広沢寺温泉などがあり、登山帰りの利用者もいる。

座標: 北緯35度27分12.8秒 東経139度15分8秒 / 北緯35.453556度 東経139.25222度 / 35.453556; 139.25222